昨日の「東京墳活」での『予期せぬ成功』となった、

『東京都目黒区に唯一残る古墳を見に行こう』墳活。


そもそも、

「『千式講演会』の会場の近くの古墳、なんてのがあったら

松原メソッドと古墳の両立が出来るな。」(出来るのか?)という思惑から

調査を始めたのが最初。

千式講演会会場「目黒パーシモンホール」最寄の古墳は?

松原靖樹さんの「千式講演会」
会場となる、目黒パーシモンホール
                    ↓

 
目黒パーシモンホールHPより画像をお借りしました)


この会場から一番近い地点にある古墳を、山口、調べました。

そして、見つけましたよ。

この目黒区埋蔵文化財包蔵地地図をご覧あれ↓

 

左方やや上に「めぐろパーシモンホール」という文字が読めますね。

ここが「千式講演会」会場

そして右上の端に「25」番と記された、小さな赤丸地点があるのをお分かりいただけますか?


目黒パーシモンホールから約1.5キロ地点にある、この25番赤丸が

目黒区で唯一存在する古墳「狐塚(きつねづか)古墳」なのです。()

東京都目黒区の遺跡について

区内には古墳時代から平安時代までの遺跡が7か所登録されています。

このうち、古墳は大塚山古墳と狐塚古墳(きつねづかこふん)が登録されていますが、
大塚山古墳は詳しい調査が行われないまま墳丘(ふんきゅう)(土盛り)が削られてしまいました。

目黒区ホームページより)


古墳が削られてなくなるのは残念ながらよくあることで

2つあった目黒区内の古墳のうち1つはすでになく、1つだけ残ったのが

狐塚(きつねづか)古墳らしいのです。


東京遺跡地図情報によると↓

目黒区25狐塚古墳碑文谷二丁目台地 古墳(方墳?) 径10m 高1.5m古墳時代

となっているのですが、

実際に狐塚古墳を見に行っている、東京の古墳マニアさんたちのブログ記事によると

マンションの駐車場の片すみに、まるで植え込みみたいな感じで残っているだけで

その植え込みに「狐塚」とだけ書かれた立て札が突き刺してあるそうです。


で、三枝ゆみ画伯を誘って、見に行った、と。


「都立大学駅」から国道に出て、テクテク歩いていくんだけど

普通に店とか家とかある生活感溢れる街なのよ。

はたしてここのどこら辺に古墳があるのか?


歩きながら町名表記を見ていた三枝ゆみ画伯が

「『碑文谷(ひぶんだに)』という地名が、古墳があるっぽい」と言うのを

なるほどと思いつつ、児童公園なんかがあるフツーの住宅街を歩き、

「マンションの裏の駐車場にあるらしい」という前情報を頼りに、マンションを探す・・・。


そしたら、あったのよ、フツーのマンションの裏に。

明らかに「駐車場にこの植え込みは邪魔だろう」と思われる不自然な植え込みに

image 

これだけ。ほんとにこれだけなのよ奥さん。

このマンションの住民の方々でさえ、この『狐塚』の立て札が何なのか知ってるのだろうか?

でも、とにかくこのステンレスの立て看板は立派なので嬉しい。ふりがな打ってあるし。


目黒区唯一の古墳と、記念撮影。

image 
  
なんというか、この「とりあえず残しておく」感じが、なんとも嬉しい。


この、街の小さな謎「狐塚古墳」に出会って、いわゆる有名古墳だけでなく

マイナー古墳が現代の街の中にひっそりたたずんでいる様も探し出してみたいな、と

思ったんであります。