今回は実家のご近所さんの話。
そのご近所さんは私が物心がついたころにはおばあちゃんとその息子さんご夫婦(年代的には私の祖父母と同年代)の3人で暮らしていました。
息子さんご夫婦には娘さんがいて、その娘さんは私の叔母(母の妹)と同級生で、私が生まれた頃には結婚されて、他県に住んでいたらしいです。
たしか私が小学校に上がる前におばあちゃんは亡くなり、その後ご夫婦2人ぐらしに。
とても気のいいご夫婦で、自分達の孫と歳が近い私や弟のことを可愛がってくださいました。
私が学校から帰ると
奥さん「あら〜紫瞳ちゃん。もう小学生なの〜大きくなったわね〜」とか
弟の姿を見ると
ご主人「蒼太くん、また背が伸びたんちゃうか。スポーツ選手になるか〜?」などよく声をかけてもらいました。
今はもうそんな風潮ではなくなりましたが、私が子どもの頃ぐらいまではこんなおじさんやおばさんがいたんですよね。
その後私が高校生ぐらいになった頃
久しぶりにご主人を見かけた私が「こんにちは」と声をかけると
以前なら「おぉ〜おかえり〜」と言ってくれたのに目も合わせずに通り過ぎてしまいました。
母に聞いたら、ご主人は認知症を患い
施設に入る順番を待っているらしいことを聞きました。
その後ご主人の姿は見なくなり、奥さんは1人暮らしをされていました。
それからさらに時が経ち
私が結婚し、子ども達を連れて実家に行ったときには
奥さん「まぁ〜〜紫瞳ちゃんのお子さん?娘ちゃんは特に紫瞳ちゃんの小さい頃そっくりね〜」と話したりもしました。
私の祖母が亡くなった時には母に「お母さんには本当にお世話になって」と声をかけてくださったそうです。
母の話だと最近はよく娘さんが帰ってこられている姿をよく見ていたそうです。
そして近々その奥さんも娘さんが住む地域の近くの施設に入所されると聞きました。
私の祖父母と同年代なのでもう90歳ぐらいにはなられているはず。
あの家も空き家になるのか・・・
最近実家の近所で多い。空き家になったところが更地になり、そこに2件家が建ち、若い家族が入ってくる。
時間の流れを感じると同時に寂しくもあり・・・
幼い頃はお世話になりました。ありがとうございました。
どうか穏やかな余生をお過ごしください。
