11日①伊坂幸太郎「あるキング」  Merci Madame S.


面白い時は、すっごく面白い。

でも、着いていけないって感じる本もたまにある作家さん。


で、

今回は、大当たり本でした。

裏表紙に、「いままでの伊坂幸太郎作品とは違います」とある。

これについては否定します。

らしくって面白かった。


ある天才野球選手の一生ものっです。

でもね、その辺の一生モノとは大いに違うのです(まったくもって違う)。


シェークスピアのマクベスが物語の随所に現れます。

はたまた、大きな宗教観・哲学を、も内包してる。

(色即是空・空即是色、なんですよ)

オモシロイはオモシロクナイ、面白くないは面白い ??


ぜひぜひ、読んでみてください。


ちょっと、書き加えておきます。

伊坂幸太郎という作家さんは、手を加えて作品をより高度にとするんですって。

今回のこの本は、文庫本です。


で、

今年、今月、5月1日に完全バージョンとして、

「あるキング完全版」というのが発行されたようです。

雑誌掲載時のバージョン・単行本バージョン・文庫本バージョン、

すべてが網羅の本なんだそう。

何だか、スゴイね。




おしまい。






※ たまたま、道路工事の現場を眼にして…。

  初めて意識したこと。

  「なんて、悪い地盤に住んでいるんでしょ!!」

  すごいなあ、砂の上に住んでるよ、自分。

  11日②地盤