「覚悟~なぜ、あなたはここにいるのか~」
これが、今年のプロ野球のスローガン。
震災の影響でずれ込んだ開幕が、明日。
いまだに被災地は復旧作業中、電力の問題も未知数ながら。
一ファンとしても複雑な心境ではある。
それでも、甲子園では高校生たちが、スポーツの持つ力を見せてくれた。
プロが、それを、魅せる番だ。
そのために、あなたたちはそこにいる。
そんなわけで、開幕。
やるとなったら、あとはライオンズに勝ってもらうだけで。
例年通り、開幕直前のチーム状況をおさらいしよう。
キャンプでの注目は、6球団競合のドラフト1位・大石。
さらには、昨年度のやはり6球団競合ドラ1の菊池。
この二人がどこまでいけるか、だ。
当初は、二人とも先発で使う予定だった為、ローテ争いに負けた場合は二軍で投げさせる、という話があったが、地震の影響で外国人選手が帰国、とくに抑えのシコースキーが離脱(つい先日ようやく戻ってきたが)したため、緊急で中継ぎ・抑えでの登板可能性が出てきたわけだ。
そもそも、後半を任せる投手というのが現在のライオンズの一番の弱点。
菊池はともかく、実績のある大石を臨時にでも当てるのは当然とも言えなくもない。
結果論だが、どうせなら初めから大石をストッパー役で調整させておけば、もっと結果を残せたような気もするけれど。
先発仕様に変えたせいか、大学のころより、今は球速も落ちてるし。
まあ仕方ないか。
一方で菊池の場合、中継ぎの左腕不足というチーム事情もある。
星野の調子が上がらずに二軍スタート、グラマンも震災帰国の為、松永が控えるだけ。その松永にしても、今シーズンからサイドスローに変えてここまではそれなりの結果がでているものの、まだ何ともわからないところもある。
菊池が中継ぎや左のワンポイントで結果を出せるなら、チームとしても非常にうれしいところだ。
ローテーションは、涌井・帆足・石井一久が軸となる。
本来は岸もこれに加わるけど、怪我が完治していないので少々出遅れる。
さらに、平野と、新人の牧田がローテに入りそうだ。
いわゆるローテの谷間でどれだけ白星を重ねられるか、大事なところだ。
野手。
片岡、栗山のケガがあったものの、結果としては開幕の遅れがプラスになって、間に合いそうだ。
調子が万全かどうかはともかくとして、主軸はそろう。
フェルナンデス・ブラウン両外国人も一時帰国していたため、やはり調整具合が気になるところだが。
野手陣の層は投手陣に比べても相当厚いので、そこはそれほど心配はしていない。
その厚い層の外野の一角に、新人がいる。
ドラフト3位の秋山が、開幕一軍の座を獲得し、さらにスタメン起用かもしれないとの話も流れている。
西武の新人外野手開幕スタメンとなると、30年ぶりだとか。
入団当初から、肩や足は高い評価を受けていたが、キャンプ・オープン戦・練習試合では打撃面でもそこそこの結果を残したのだった。
年間を通じて活躍できるかは何とも未知数ながら、将来的なものも含めて、期待してみていきたい素材だ。