・いよいよ始まる日中歴史共同研究 ~一歩でも前進させるためには第三国を入れよ~ | アジアの真実
2006年11月16日

・いよいよ始まる日中歴史共同研究 ~一歩でも前進させるためには第三国を入れよ~

テーマ:中国・歴史認識問題

日中外相会談 歴史共同研究は08年中の成果目指す:産経
 麻生太郎外相は16日午前(日本時間同日昼)、中国の李肇星外相とハノイで会談し、日中歴史共同研究について2008年中の成果発表を目指すことで合意した。

 歴史共同研究は、日中それぞれが10人の有識者で構成する委員会を立ち上げ、古代・中近世史と近現代史の分科会を設置。先の戦争の歴史に加え、戦後の日中関係の発展についても研究し、相互理解を深めることを目的とするとの認識でも一致した。

 北朝鮮の核問題では、6カ国協議を通じて、具体的な成果に向けた日中の協力強化で一致。東シナ海のガス田問題をめぐっては、共同開発による早期解決を目指す方針をあらためて確認した。両氏はそれぞれ訪日、訪中を要請した。(共同)


 以前より実施が計画されていた日中歴史共同研究が具体的な段階に入ってきたようです。日中の歴史認識には大きな隔たりがあり、これが両国の関係を損ねている根本問題であることは誰もが承知していることです。両者がその問題について共同で研究を行い、正しい歴史認識が両者にでき上がり、両国の関係も改善に向かう・・・そんなうまいシナリオになるとは到底予想できません。中国は中国で捏造・歪曲された、自国で”作られた”歴史を主張するだけ。日本はそれは違うと主張する。結局は平行線で、両者の間には確かに”歴史認識の違い”があることを再認識できる程度の収穫しかないというのが現実でしょう。

 それは2002年から始まっていた、「日韓歴史共同研究委員会」 でも同様の結果をもたらしました。3年間の活動期間と2400ページもわたる報告書は、両者の主張を列挙するだけに留まり、、結局結論は”両者の間には認識に差がある”ことが確認されただけでした。そして日中の間でも同様の結果に終わることは容易に想像できます。

 私はそれを回避し、一歩でも前進するには”第三者”を入れるべきであると繰り返し主張してきました。両国の主張に関して、中立的に、主観の入らない”史実”だけを客観的に見ることのできる第三者を入れることで、お互いの主張を列挙するだけの実りのない研究から一歩でも脱することができるかもしれません。実は今年の1月に、アメリカのゼーリック米国務副長が日米中の3カ国による歴史共同研究を提案したことがあります。 しかし中国はこれを、「北東アジアの歴史は特殊性がある」という理由でこれを拒否しています。”北東アジアの歴史には特殊性がある”とてもおもしろい言葉だと思います。歴史を捏造・歪曲し、日本を外交的に攻撃する手段とし、同時に国内向けには自政権の正当性を維持するために国民を欺く手段に使う。確かに、中国や韓国に取って、”歴史”とは単純な意味の他に大した”特殊性”を持っています。これでは、確かに第三者が現れて、「あなたの主張する歴史は間違っている」と言われても困るわけです。

 言って見れば日中歴史共同研究とは、歴史というものの”特殊性”を中国から抜いてあげる作業と捉えるべきかもしれません。もし中国がアメリカは日本寄りだと言うのであれば、第三国とは必ずしもアメリカである必要はありません。欧州の国でも何でもいいのです。主観を排し、史実のみを中立的に見ることができる”第三国”を入れて、両者が自国の主張を繰り返すだけの意味のない共同研究から一歩だけでも前進するべきです。それができないのであれば、日中歴史共同研究など、時間の無駄以外の何物にもならないでしょう。

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参考書籍:

これだけは知っておきたい日本・中国・韓国の歴史と問題点80
竹内 睦泰
4893086170

中国が葬った歴史の新・真実―捏造された「日中近代史」の光と闇
黄 文雄
4413034422

韓国・中国「歴史教科書」を徹底批判する―歪曲された対日関係史
勝岡 寛次
4094023763


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