・とどまることを知らない中国のたかり ~遺棄化学兵器廃棄に関する覚書”第八項”を適用すべきとき~ | アジアの真実
2006年05月24日

・とどまることを知らない中国のたかり ~遺棄化学兵器廃棄に関する覚書”第八項”を適用すべきとき~

テーマ:中国・その他ニュース

遺棄化学兵器:中国、新たな負担要求 処理施設計画は中断:毎日
 旧日本軍が中国に遺棄した化学兵器の処理施設建設をめぐり、中国側が新たな費用負担を日本に求め、計画が中断状態に陥っていることが23日分かった。日中両政府は昨年10月、建設の事業主体となる「日中連合機構」を設立し、早期着工を目指すことで合意しているが、中国側の新たな要求で機構設立の覚書締結のめども立たない状態だ。

 処理施設は中国吉林省ハルバ嶺に約3000億円をかけて建設する。日本政府関係者によると、中国は今年3月の協議で森林伐採を名目に追加費用を要求。建設予定地の森林が政府指定の保安林となっているため、「解除には日本側の負担が必要」と説明したという。

 これに対し、日本政府は「法令の根拠が分からず、中国の言うままに負担できない」(内閣府幹部)との立場。中国側から具体的な金額の提示もなく、真意を測りかねている。

 4月に現地視察した超党派の国会議員でつくる「日中新世紀会」の遠藤乙彦会長(公明党衆院議員)は「施設は危険を伴うため、地元では補償を求める声が強かった。伐採費用というより補償費という意味合いではないか」と語っている。

 97年発効の化学兵器禁止条約により、中国に残した遺棄化学兵器を07年4月までに廃棄する義務が日本に生じた。これを受け、04年4月に旧日本軍の遺棄化学兵器(推定30万~40万発)の大半があるとみられるハルバ嶺に処理施設を建設することで日中両政府が合意。ところが、建設計画の滞りを受け、両政府は今年4月、処理期限を12年4月まで5年間延期するよう化学兵器禁止機関(OPCW)に申請した。


  当Blogで何度も取り上げてきた、中国の遺棄化学兵器問題ですが、もうここまで来ると化学兵器処理という名を借りた「たかり」以外の何者でもありません。建設計画の滞りで化学兵器禁止機関に処理期限を延期したとありますが、滞りの原因は中国の度を超した要求の為に他なりません。

 私はこれまで、不本意ながらも、過去の政権が覚書を締結してしまっている以上、ある程度の日本負担は仕方がない。これ以上搾取されないように国民が監視しながら、必要最低限の処理をすべきだと主張してきましたが、ここまで中国の真意が明かな以上、日本は徹底的に方向転換を計るべきなのかも知れません。先日、「正論6月号」のスクープで、旧日本軍の化学兵器が、正式に中国へ受け渡していることを確認する引継書が発見されています。そして、2月24日に、内閣府の高松明遺棄化学兵器処理担当室長が衆院内閣委員会で、「正式に中国やソ連に化学兵器が引き渡されたという文書が発見されれば基本的な枠組みが変わってくる」と答弁しています。

 日本は、一旦処理事業を停止すべきです。村山政権が詳しい調査をすることなく締結してしまったあの覚書にも、

8.中国における日本の遺棄化学兵器廃棄事業は本覚書の署名の日より実施に移される。本覚書の内容を変更又は補充することが必要な場合には、双方の同意の下にこれを行うことができる。


と記載されています。中国のたかりの場と化していることがこれほど明らかになっている以上、また明確な引継書が発見されたのであれば、まさに今がこの第八項を発動すべきときです。


 また、この問題について産経新聞以外のメディアが取り上げるのは珍しいです。かなり大きな問題であるにも関わらず、他のメディアが取り上げなかったのが今までおかしかったのですが、やっと広がりを見せ始めてきました。
 ただし、この毎日の記事には数点間違いがあるので指摘しておきます。「97年発行の化学兵器禁止条約により日本に義務が生じた」というのは正確ではありません。確かにきっかけにはなっていますが、化学兵器禁止条約に記載されているのは、「自国が所有し若しくは占有する化学兵器又は自国の管轄若しくは管理の下にある場所に存在する化学兵器を廃棄する」(第1条2項)」という文であり、この条約を遵守するのであれば、日本が未だに所有権をもっているもの、または過去に自ら遺棄したものに対してだけ処理義務を負うのであり、中国に所有権が移っているもの、または中国が遺棄したものについては全く義務は負わないのです。

 さらに「旧日本軍の化学兵器」とありますが、全てが日本軍のものではなく、ソ連製なども多数含まれていることが確認されています。この辺りも正確に報道しないと、問題の本質が伝わりません。



人気ブログランキングバナー←このBlogに何かを感じたらクリックして下さい。


参考書籍:

正論 2006年 06月号 [雑誌]
B000FEBRJ4

lancer1さんの読者になろう

ブログの更新情報が受け取れて、アクセスが簡単になります

コメント

[コメントする]

Ameba人気のブログ

Amebaトピックス