ラ・ピニョーナの公演を観に行ってきました。
ピニョーナもタブラオで一度見た事がある踊り手さん。
詳しい経歴は知らないけど、多分バレエの基礎を持ち合わせていて、さらに確かなコンパスで踊る踊り手さんという印象。
この人のクエルポの使い方は果てしなく美しい。
そしてバタ・デ・コーラ(裾の長いスカート)の捌き方がさらに美しい。
ステージに立っていて、どの瞬間でも美しく絵になる人です。
ステージの幕が上がると、植物がいっぱいぶら下がっていた。🌲🌳🌿🍃
森の中というイメージ。
静かに、スローに始まる。
多分足音がきこえたのは幕が上がって5〜10分経ってから。
初めは全てクエルポの動きで表現している。
ぶら下がっている植物がステージに影を落としている。
ライティングが凄く計算されていてとても綺麗。
よく見ると、ステージに置かれている観葉植物の間にミュージシャンがいる。
パーカッション、カンテ、ギター、カンテ×3、シンセサイザー。
曲は全て独特で、ああこのヌメロだなとわかるパートは2、3回あったかな。
音楽無しでサパテアードだけという箇所も結構多かった。
そして出演者全員ずっとステージにいる。
一度もステージから降りない。
なので全く息を抜く暇がなく、舞台は常に緊張感が漂っている。
ピニョーナもステージのライトが届かなくなる所辺りで着替えている。
最初は重ねて着ていた物を脱いでいく。
そして次は重ねて羽織っていく。
サパトスがブーツになった時もあった。
最後に一度だけ袖に入って着替えたくらい。
共演者を確認していなかったけど、ギターがちょっと不思議な音を出すなぁと思ったら、最後の挨拶で顔が見えて、あ、アルフレッド・ラゴスだ。
納得。この人はこういうの得意だわね。
カンテはまたまたペペ・デ・プーラ。
この人はファルキートの時も色んな事に臨機応変に対応しているから、アーティストさんも頼みやすいのかもね。
実力もしっかりしてるし、歌で会場を沸かせてくれる。
シンセサイザーの音は森の雰囲気によく合っている。
そして3人の女性の高音ボイスのコーラス隊。
とっても声が綺麗で、そして不思議な雰囲気を醸し出していて、森の小人の妖精みたいだ。
途中ぺぺさんがカンテのレトラをコーラスに被せるところもあり、これは相当作り込んでるな。
公演全てを通して、ライトは暗めで静かで今まで見た事がない雰囲気を醸し出している。
一箇所だけドラムとエレキギターが出てきてめちゃめちゃロックになったのだけど、あれはなんだったんだろう。
率直な感想を述べると、好き嫌いが分かれる公演だろうな。
しかし舞台芸術、音楽、衣装など全て計算され尽くして完璧に作り上げられている。
私は嫌いではない。
土着フラメンコが見たい人にはお勧めしないけど、また新たなフラメンコを使った創作ジャンルが出来たなという感想。
素晴らしい才能を持ったアーティストさんが出てきたな。
ピニョーナの思いがひしひしと伝わってくるそんなステージでした。

