1914年4月10日 素浪人月影兵庫 俳優・近衛十四郎さん 誕生日です。 没年1977年
近衛十四郎は、松方弘樹、目黒祐樹・兄弟のお父上の時代劇俳優です。
黒々と上を向いた男らしい眉毛とクッキリした目は、兄弟二人にそのまま受け継がれています。
特に、目黒祐樹さんの顔が、父親に良く似て来ていると思うのですが。
近衛十四郎は、戦前から剣豪スターとしての名声を得て、人気俳優であったようですが、残念ながら、ボクはその時代はまったく分かりません。
ボクが知っているのは、NETでのテレビ時代劇である「素浪人 月影兵庫」と「素浪人 花山大吉」です。
どちらも、主人公の侍浪人である月影兵庫(または花山大吉)が、渡世人の焼津の半次と共にあてもない旅をして、道中で事件に巻き込まれ、悪人退治をするストーリーです。
設定としては、月影兵庫は旗本の家の生まれだが、跡継ぎでないために家を出て、 浪人生活をしているということ。
よくあるストーリーではありますが、なんといっても、豪快な近衛十四郎の刀さばきが魅力でした。
いかにも、重そうに刀を持ち、相手を切るときには素早く刀を動かし、鬼の形相で袈裟懸けに切る殺陣の迫力には、魅了されました。
また反面、品川隆二演ずる焼津の半次とのやり取りがコミカルでした。
2007年には松方弘樹によるリメーク版が作られ、品川隆二が特別出演しているとのこと。
僕は見ていませんが、ご覧になった方は多いのではないでしょうか。
月影兵庫はネコに弱い、花山大吉はオカラに目がないというキャラクター設定も笑いを誘いました。
ボクが松方弘樹を記憶している最も古いのは、 NHK 「人形佐七捕物帳」です。
「人形佐七捕物帳」は、 昭和40年から1年間放送された横溝正史原作の時代劇
舞台は、文化文政年間 江戸神田お玉ヶ池
人形のように美男だったところから、 『人形佐七』と呼ばれ、 捕り縄の名手の岡っ引き
谷幹一や克美しげる、渥美清らが コミカルに周りを囲み、 綺麗な姉さん女房(小林千登勢)とのやりとり
何よりも、 松方弘樹のキリッとした姿が粋でした。
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