邦題『君といた日々』



昨夜書いたのに、間違えてどこか触ってしまったのか、消えてしまった・・・。がーん。
はあ、ショック。また、書き直しました。

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現在。1番ヒット中の映画。
話題の大作『太平轮(太平輪)』より、観客が入っている。

これは、『太平轮』とは対極にある映画だ。
『太平轮』が史実を元にしたスケールの大きな映画というなら、『匆匆那年』は今時の若者の学生生活を反映した恋愛映画だ。

九夜茴という、1983年生まれの若い女性作家の小説の映画化だ。もともとネットで小説を発表していた彼女は、それが評判になり書籍化、今では若者に大人気の作家である。

この映画の主題歌『匆匆那年』を歌っているのは、王菲。こちらも、現在ヒット中である。

あらすじ
陈寻(彭于晏)は、会計士である。ある日、酔いつぶれて目を覚ますと、家に知らない女性・七七(刘雅瑟)がいた。彼女はカメラやビデオで陈寻を撮影し始めて、初恋の話しを聞かせてくれと言った。そこから、過去への回想が始まる。

高校時代、同じクラスの陈寻(後列中央)と赵烨(郑恺・後列左)、乔燃(魏晨・後列右)、林嘉茉(张子萱・前列左)、方茴(倪妮・前列右)は、仲よしグループだった。

(よく高校生に見えるな~、という、驚きの若作り、笑)

赵烨は林嘉茉が好きだが、林嘉茉はバスケ部の部長・赵烨(陈赫)が好きで、全然相手にされない。
↓↓バスケ部部長。(現在も放送中の人気コメディドラマで有名になったので、真面目な役演じても、出てくるだけでクスクス笑われてしまう。)


陈寻と乔燃は、方茴を好きになるが、先に告白したのは陈寻の方だった。
陈寻は明るくスポーツもでき活発である。一方、方茴は、引っ込み思案でおとなしい。正反対の2人である。

陈寻と方茴は、親や学校に内緒で付き合うようになる。(中国では「早恋禁止」といって、高校生までは自由に恋愛できないらしい。)2人は、校内でこっそり逢い引きしたり、一緒に下校したり、内緒のデートしたり。しかし、そのうちそれがバレてしまい、方茴は父親から監視されるようになってしまう。

それでも、陈寻は方茴に、ずっと好きだよ、と言い、大学生になるまで待てばいいじゃないか、同じ大学に行こうと言う。2人は、2人きりでは会えなくなったけれど、5人で遊びに行ったりしながら、その逆境を乗り越えていく。

そして、無事、同じ大学に進学。

陈寻は明るく目立つタイプなので、大学生になって、モテモテである。方茴は、自分は、そんな彼とつりあいがとれてないのではないかと、自信がもてない。
だから、陈寻にも素直に気持ちが表現できず、冷たい態度をとってしまいがちである。さらに、2人は学部が違うため、時間割も違って、なかなか思ったようにデートもできなかった。

そんな時、陈寻の前に現れたのが、沈晓棠(毕夏)である。
沈晓棠は陈寻に対して積極的で、ギターを弾く趣味があり、音楽を通じて陈寻と仲良くなっていく。

陈寻は思う。方茴は、どこに飛んで行ってもいつも見つけることのできる地面のようで、沈晓棠は、一緒に高く飛んでくれる小鳥のようだと。

陈寻は、次第に沈晓棠と一緒にいる時間が長くなり、彼女と同棲を始めてしまう。
方茴は、陈寻が沈晓棠に惹かれているのは分かっていたが、それでも、まだ自分のことを好きでいてくれるのではないかと思っていたので、その事実を知ってショックを受ける。

実は、それまで3年間付き合って、陈寻と方茴の間には、肉体関係がなかった。陈寻は、方茴に対しては、手が出せないのだ。

方茴は陈寻に、「彼女とはいつキスしたの? もう寝たの?」と問いつめてしまう。
陈寻の答えは、「どうしてこういうことになったのか、自分でも分からない」。

自暴自棄になった方茴は、好きでもない男に抱かれてしまい、妊娠。
陈寻は、それはオレの子供だと彼女をかばうが、中絶手術は女性の体に負担も大きく、身も心も傷ついた方茴。2人には、そこで本当の別れが・・・。

時間は現代に戻り、赵烨の結婚式に、方茴以外のメンバーが集まった。
赵烨は、受験に失敗したが、ワゴン車で洋服を売ることから始めて、仕事では成功者だ。
乔燃は、エジンバラ大学に進学し、海外で活躍している。
林嘉茉は、垢抜けたファッションに身を包んで現れ、裕福な様子だ。

みんなの話題が、欠席している方茴のことに及び、陈寻は、自分が思っていた以上に、知らないうちに方茴を傷つけていたことに気づく。
そして、結婚式にまでやってきてビデオを回す七七は、陈寻に「後悔してますか?」と尋ねる。
なんなんだよ、おまえ、何しにきたんだ、と言いながら、陈寻は、最後に「後悔してる」と答える。

その頃には、七七は、欠席した方茴がよこした人物に違いないと気づいている。
そして、七七は用事が終わったからフランスに帰るといい、陈寻に1枚のDVDを渡した。絶対に最後まで見るようにと念を押して。
陈寻がそれを再生すると、赤いドレスを着た方茴が画面に現れる・・・・・・。


永遠の愛はあるのか
この映画、正直、ストーリーはベタです。
あらすじだけ取り出したら、よくあるかんじ。

でも、”時代”がうまく盛り込まれている。北京オリンピック決定の瞬間や、2002年サッカーW杯や、人気の「スラムダンク」のパロディ(←ここ、おもしろい)や、その時代を通った人には、懐かしく共感できるのではないだろうか。そこが、いい。


そして、”時代感” だけではない、普遍的なテーマも埋め込まれている。
ーー永遠の愛はあるのか?

この映画の中では、それはある、という。 

陈寻は、高校時代を回想しながら、思う。
5人で、上のポスターの並木道を並んで歩るいているシーンを思い返す。

その時、お互いの気持ちが通じ合って、走り始めたばかりの方茴との恋の高揚感、期待感があった。同じ大学にいって、結婚して、子供を産んで、一生をともにする という想像の将来に疑問もなかった。

でも、実際には、その時抱いていた感情は変わってしまった、2人の関係も終わってしまった。
愛は、過去にも未来にも、もうない。でも、あの”瞬間”は永遠にある。あの”瞬間”こそが、永遠なんだ。

瞬間=永遠。
矛盾しているようで、ああ、そうだなとも思う。
でも、100%の答えでもないと思う。


観客評価は、5.6点、観客入っているけど、高くない。