2023年7月5日(水)にきらめき病院で腹腔鏡下大腸ガン切除手術を受けました。
同年6月にS状結腸ガンが発見された時点でStage IVでした。
術後の抗がん剤治療で血管痛がひどかったので、2023年9月25日にCVポート設置手術のため、きらめき病院に1泊2日で入院しました。
術前の説明を門松先生から受けて、カテーテル室に移動し、いよいよメスを先生がにぎるところまでは前の記事に書いた通りです。
門松先生の「メスちょうだい」という声が聞こえたので、「あ、切られる」と思って怖くなりました。もう局所麻酔がしっかりきいていて、右鎖骨の下を切られても痛くはありませんでした。
でも、やっぱり怖い。見えないからこその怖さ。そして、胸に傷がつくのが悲しい。こんな異物を入れられたら、もう好きな男の人に抱いてもらうこともできなくなると思ったら、いろいろな感情がこみあげてきて、泣きじゃくってしまいました。
声を殺したつもりだったけど、やっぱり泣き声が先生にもスタッフにも聞こえちゃったみたい。ブルーシートで顔が隠れていたから泣き顔は見られなくて幸いでした。
先生は何も言わずに黙々と作業(手術)を進めていました。
途中で「カテーテル入ったよ」と言われたけど、私は答えようもなく、相変わらずシクシク。
泣くって案外疲れるもので、途中でぐったりして静かになった私に、先生が心配して呼びかけてきました。ブルーシートに覆われて私の顔は見えないからね。
門松先生:おーい、生きてますか?
はい。生きてますと答えようもなく、またしくしく泣きだす私。
門松先生:あ、良かった。ララさんの場合、静かだと逆に心配になるよ。
先生のまた「メスください」という声に、あらためて怯える私。今度は円盤みたいなポートを埋め込むために切るようです。
ポートを皮膚の下に埋め込むときは力でぐっと押し込むようで、さすがに先生も「ごめんね。ごめんね」と言ってくれました。
痛くはなかったけど、押される感覚はありました。
途中2回ぐらい「息を吸って、吐いて、止めて」みたいなことを言われたのは、レントゲンで位置関係を確かめていたからみたい(ブルーシートの下からの推測だけど)。
門松先生:あともう少しだけ頑張ろう。これから縫うよ。
ララ:抜糸はするんですか?
門松先生:抜糸はしません。
ララ心の声:ごま塩看護師さんが抜糸するって言ってたけど、抜糸しないで済むんだ。良かったー。抜糸も痛いからね。
門松先生:泣かれると胸が上下して縫いにくいんだけど。
そう言われるとますます泣きたくなって、先生を困らせちゃったかもしれません。
結局手術中はほとんど泣きっぱなしでした。
大人なのにあんなに泣いて恥ずかしいなと後で思いました。でも、胸に傷が残ると思ったら悲しくて悲しくて。
術後は(泣き)疲れて、入院室のベッドにストレッチャーで運ばれたら、すぐに眠ってしまいました。