寝室から出ると、世界王者はソファフレームに腰掛けて俯いていたけど、私が出てきたことに気がつくと、真っ直ぐ立ち上がり不安そうな表情を浮かべていた。

 

わざとらしく頭の上にOの文字を作ると、にこりと笑って、力なくソファに座り直した。

 

 

 

1日を終え、彼の力強い腕の中にすっぽりと埋もれていると、今日一日の出来事がまるで嘘みたいな感じがした。

緊張で固まった体が、まるで氷のように溶けていく。

豚肉と白菜のお鍋は大好評だったし、世界王者が同じシャンプーの匂いを漂わせている事実が少し信じられなかった。

 

客間に彼用の布団を用意する間、彼は側で念入りにストレッチを行なっていた。

 

スケートから離れるつもりはないんだ、と小さく呟いた。

私も、世界王者だから彼の記事を書きたいわけじゃない、踊るあなたはとても素敵だから、と伝えるにはあまりにも私たちはまだ、お互いを知らなさすぎると、言葉を飲み込んだ。

 

勝ち負けに拘りはない。ただ、彼が幸せになれる場所で、踊っている彼を見続けていたい、そう心から願う。

 

「ちゃんと説明してくれる?」

 

頭の斜め上から、聞き慣れた愛おしい声が少し怒ったように言葉を投げるけど、私は答える余力もなく"明日…"とだけ告げ、久しぶりに深い眠りについた。

 

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