ONE PIECEに学ぶ 【11】 モデリングで人生を変える | 心に明かりが灯る言葉たち

心に明かりが灯る言葉たち

俯いた心、しぼんだ心、前向きになりたい心・・・
 そんな心に明かりを灯す、
 励ましの言葉や勇気がでる言葉を書いてます。

 たまに趣味で歌詞も投稿します。

「いつかきっと返しにこい
 
 立派な海賊になってな」

 シャンクス



物語背景

イーストブルー フーシャ村。

ルフィが子供のころ、フーシャ村には、一つの海賊団が拠点として滞在していた。

後に、白ヒゲ、カイドウ、ビックマムと並ぶ四皇の一人として、その名を轟かせることになる、赤髪のシャンクスである。

常に生死のやりとりをして生きている海賊という立場にありながら、

温厚で気さくなシャンクスたちは、町の住人にも慕われていた。

そしてルフィは、そんな海賊に憧れ、何度も一緒に航海に連れていってくれと懇願するが、
連れて行ってもらえず、適当にあしらわれていた。


そんなある日、町の酒場に山賊が現れる。
シャンクスたちが酒場の酒を飲み尽くしていたために、酒がないと知った山賊は、
最後に残った酒のビンを叩き割ってシャンクスの頭にかけた。

山賊が去ったあと、シャンクスとその一味は、酒を頭からかけられたその姿を笑ってやり過ごすが、
ルフィは「やり返さないのはかっこ悪い」と幻滅する。


後日、再び山賊が酒場に現れ、飲みながら、その場にいないシャンクスたちを
腰抜けと言って笑う姿に怒り、食って掛かるルフィだったが、
子供一人でどうにかできる相手ではなく、捕まってしまう。

町人の前で殺されかけるルフィ。

そこへ、航海から戻ったシャンクスたちが現れる。

頭に近づこうとするシャンクスに、ピストルを突きつける山賊にシャンクスは言う。

「ピストルを抜いたからには 命を賭けろよ」

「あぁ!? 何いってやがる」

「そいつは脅しの道具じゃねェって言ったんだ・・・」

そう言った瞬間

ドン!!

シャンクスの仲間の一人が銃を発砲。

仲間を殺された山賊は、シャンクスたちに卑怯だと罵るが、相手は海賊。聖者ではない。

たじろぐ山賊たちに、シャンクスは言う。

「いいか山賊・・・
 おれは酒や食い物を頭からぶっかけられようが
 つばを吐きかけられようが
 たいていのことは笑って見過ごしてやる

 だがな・・・」

「どんな理由があろうと!!

 おれは友達を傷つける奴は許さない!!!!」


襲いかかってきた山賊たちを一蹴するも、山賊の頭に不意を突かれてルフィは海に攫われ、
投げ捨てられてしまい、近海の主と呼ばれる怪物に食われそうになるが、
間一髪でシャンクスに助けられる。

「安いもんだ 腕の一本ぐらい・・・
 無事でよかった」

ルフィを助けた代償として左腕を失ったシャンクスのその言葉に、
ルフィは、己の非力さ、海の過酷さ、そして、シャンクスという男の偉大さを知る。


そして、シャンクスたちの船出の日。

「おれはいつかこの一味にも負けない仲間を集めて
 世界一の財宝をみつけて 海賊王になってやる!!!」

そう豪語するルフィに、シャンクスは大切な麦わら帽子をかぶせる。

「この帽子を お前に預ける

 おれの大切な帽子だ」


「いつかきっと返しにこい

 立派な海賊になってな」
 

ここから、ルフィの海賊王への道が始まった。


解説

自分の人生をもっと良くしたいと考えた時、すでに自分が望むような人生を生きているような人を
モデリングすることは重要であり、実際効果もある。

その人の人柄、思想、考え方・・・ そういったものを真似ていくことで、人生も変化していく。
それを継続していけば、それを軸にした自分の考え生き方というものが出てきて、自分が望む人生になっていく。

だから、人生をよくしたいと思うなら、モデリングは効果的な方法なのだが、

それだけに、モデリングする人を間違えると自分の人生まで間違う、ということになる。
だから、モデリングする人が、なりたい自分に合っているかどうか、慎重に見極める必要がある。

▼モデリングは一人じゃなくてもいい

複数の人から、人生、経済、経営、政治、etc・・・と言った具合に、
部分的に切り取ってモデリングするという方法もある。

一人をモデリングする方法だと、合わない部分もでてくるし、職業が違えば適応できない部分もある。
だから、複数の人から自分に合った部分を切り取って組み合わせていくというほうが、やりやすい。

自分では答えがでないとき、「あの人ならどうするだろう」と考えることで、違う視点が得られる。
モデリングする人を間違っていなければ、自分が望む方向へ行く指針になる。

自分の器を大きくしていくためにも、誰をモデリングするかが重要なのである。