映画、言いたい放題! -128ページ目

リチャード・ニクソン暗殺を企てた男

何だか面白くなさそうだけれど、ショーン・ペンだし、見ておくかー。

というノリでDVDで観ました。f(^^;)


妻と三人の子供と別居中のサムは、事務用家具のセールスマンをやりながら

家族ともう一度やり直せる日が来ると信じているが、仕事には積極的になれない。

黒人の友人と新事業を始めようとするものの融資に行き詰まっている。

サムはやがて自分の人生がうまくいかないのはこの社会のせいだと思い、孤立し、

被害者意識の中に深く浸っていく。

やがて彼の歪んだ復讐心の矛先はリチャード・ニクソンに向けられる。

1974年2月22日ボルチモア空港7時15分。

サムは重大な決意を胸に飛行機に乗り込むのだった。


めちゃくちゃつまらなかったです。

同じような話なら「タクシー・ドライバー」の方がはるかにいいです。

リチャード・ニクソンの知識が薄いせいもあるので

この時代のことをもっと知ってればもっと楽しめたかもしれません。

主人公があまりにも独りよがりすぎて、感情移入できません。

ショーン・ペンは上手いですが、彼の技術とかはどうでもいいです。

だからなんなの?って印象だし、

個人芸ばかりが目に付く作品というのは、作品としては意味がないと思います。

これは実際あった事件を元にして作ってあるのだそうですが

何だか中途半端な印象。

レナード・バーンスタインにテープを送るほど

主人公が普段からバーンスタインに固執しているふうには見えなかった。


恐らく創り手は

「社会の流れに乗れない不器用な人間が傷つき、狂気に陥っていく」

みたいなことを描きたかったのだろうか。

でも彼に感情移入できなければ意味ないなー。

私は「大切は家族を養うためだったら、変な制服だって喜んで着るわ!」という奥さんや

生活していくためには多少は我慢をするという友人の方に感情移入してしまった。


力作ではあるのですがね。



ストーリー  ★★★
映像     ★★★
音楽     ★★★
総合評価  ★★


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子供の頃から、藤山直美さんが好きなのですが
面白いと聞いてビデオで鑑賞しました。


吉村正子は母親が営むクリーニング店の二階で
洋服のかけはぎの仕事をしながら家から一歩も出ない引き篭もり生活をしており
友人も、ましてや恋人もなく、太ったおばさんである。
ところが突然母親が急死した通夜の晩、
元々仲の悪かった正子の妹は正子に強い言葉を突きつけ、
カッとなった正子は妹を絞殺、香典袋を手に家を飛び出した。
ここから数ヶ月に渡る正子の逃亡生活が始まる。


主演の藤山直美さん、やっぱり上手い!
見事なぶさいくっぷりです。
この映画は正子がおばさんになって初めて社会に出て
「女」になっていく話ですから、ぶさいくな方が面白いのです。
しかも時折物凄く綺麗に見えるから余計に凄いです。
妹役が牧瀬里穂さん。
この組み合わせも見事。(笑)
他の顔ぶれも豪華。
渡辺美佐子、豊川悦史、國村隼、大楠道代、岸辺一徳、佐藤浩市等等。
正子の初めての男、労務者役の中村勘九郎は
歌舞伎だけの役者ではないということがわかります。


テンポもいいので日陰に生きる人間ばかりが出てくるのですが
湿っぽくありません。
死んだら終わり、生きていかないと!
そんな感じの映画です。
面白いです。(^^)



ストーリー  ★★★★
映像     ★★★
音楽     ★★★☆
総合評価  ★★★★☆


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霊(リョン)

この作品、よく行く映画批評サイトで褒めていたので、
ビデオレンタル半額デーに借りました。


記憶を失くした女子大生ジウォンの周りで次々と起きる溺死事件。
事件はすべて“水のない場所”で起き、被害者は彼女の高校時代の友人だった。
ジウォンは真相をつかもうと失われた過去を探るうちに、
幼なじみの同級生スインが、
自分とその仲間から陰湿ないじめを受けていたことを知る。
そしてスインは現在、行方不明になっていたのだった。


ジウォン役は『彼女を信じないでください』のキム・ハヌル。
『彼女を信じないでください』の時はどうしても

“太った青木さやか”に見えて仕方がなかったのだが
今回はちょっと緩和。
その代わり、彼女の母親役の女優さんがどうしても

“太った由紀さおり”に見えてしまった。
アジア映画ではいつもこんな現象で、映画に集中しづらいのよね。f(^^;)
さて内容ですが、一応ホラーらしいのですが
DVDで観たせいか、怖くありません。
でも巷で人気のある韓流コメディ映画よりは全然面白かったです。
丁寧に創られているのですが
最後の大どんでん返しは、筋は通っているものの
私にはちょっと唐突でわかりにくかったです。
かくれんぼ等、いらないエピソードを削ればもっとよくなると思うのだけれど
ホラー映画って性質上、

人を驚かすとか思わせぶるシーンは必要なのでしょうかねぇ。


ファンの人には悪いけれど
キム・ハヌルはいい人より意地悪な人の方がはまります。
回想シーンの制服姿はちょっとキツイんじゃないですかねー。。。( ^ _ ^;


まーそこそこ楽しめます。



ストーリー  ★★★
映像     ★★★
音楽     ★★★☆
総合評価  ★★☆

ヘドウィグ・アンド・アングリーインチ

なんかこれ、
観客が主人公の格好して鑑賞したりとか
ちょっと変なブームになってましたよね。
どうなのよ?と思い、小心者の私は映画館には行けず。f(^^;)

ビデオで観ました。


旧東ドイツに“男の子”として生まれたハンセルは青年へと成長し、
米兵に結婚を申し込まれ、母の名を譲り受けてヘドウィグと名乗るようになる。
そして性転換手術を受けるが失敗。
股間に"怒りの1インチ"が痕として残る。
夫は若い男と浮気して家を出ていき、やがてヘドウィグは自分のバンドを結成する。
活動を通して知り合ったトミーという少年と愛し合うが
彼はヘドウィグのもとを去り、ヘドウィグの作った曲を自作と称してメジャーデビュー、
人気のロックスターになってしまった。
ヘドウィグは自分の愛と音楽を取り戻すため、トミーの全米ツアーを追いかけるように
各地でライブ活動を行いはじめるのだが。。。


思ったよりよかったです。


人間の「愛」とは、その時失われた自分の片割れを探し求める気持ちに他ならない。
だがたとえ片割れに出会ったとしても、ふたつの身体がかつてのように一体となることはない。
それでも人間は、失われた片割れを探し求める。


↑テーマです。
演奏中に流れるこのテーマに沿ったアニメがとても素敵。
『ガープの世界』を思い出しました。
音楽も思った以上に良かったです。
ミュージカルっぽくてよい、と思ったら
元々はオフブロードウェイで2年半以上もロングランヒットしたミュージカルだそうですね。
スタッフとキャストも舞台版とほぼ同じだそうです。
最後はグダグダになるのですが、舞台ではどうなってるのでしょう?
まーミュージカルだったら何でもありなんですけどね。( ^ _ ^;



ストーリー  ★★★
映像     ★★★☆
音楽     ★★★★
総合評価  ★★★


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ダンサー・イン・ザ・ダーク

公開当時、結構話題になりましたよね。
ビデオで観ました。


シングルマザーのヒロインが失明の運命にあり、
しかも息子も同じ運命を迎えることを知り
彼女は馬車馬のように働き、倹約に倹約を重ねて
何とか息子の手術のお金をためようとする。
しかし映画は「正直者はバカをみる」という感じで
彼女をどんどん不幸のどん底に落としていくのです。
不幸のどん底で彼女は唯一の逃げ場である
空想と歌の世界に浸る。
彼女は裏切られ、誰にも理解されず
最悪の結末を迎えます。


この映画も好き嫌いがはっきり分かれると思います。
私は嫌いです。
何だ、この映画は?
現実が冷たく残酷なんて
わざわざ映画で観なくてもわかってますって。
「アメリ」と同様で
この主人公に感情移入できるかどうかだと思いますが
私は彼女のことがちっとも好きになれなかった。
「しっかりしてよ!」と言いたくなる。
映画館で観た友人は
手ぶれっぽい映像で酔ったみたいになり
気分が悪くなったと言ってましたが
それがなかったとしても
充分後味の悪い映画です。


ビヨークってこの映画で初めて知りました。
その後テレビで
彼女が化粧して、衣裳着て歌ってるの見ましたが
やっぱり好きになれませんでした。
なんか清潔感がないというか。。。
でも、好きな人は好きなんですってね。
わからん。。。


追伸:カトリーヌ・ドヌーブを久しぶりに観たのは嬉しかったです。
生活感のある役だけど、素敵でした。



ストーリー  ★
映像     ★★★
音楽     ★★
総合評価  ★★


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南極日誌

これ、評判悪いですよねー。
でも同じく悪評だった『ヴィレッジ 』が意外にもよかったので
やはり、観ないと語れんということでDVDで鑑賞。


南極到達不能点を目指し、韓国の6人の探検隊員がひたすら進んでいた。
南極到達不能点は地球最低気温マイナス80度を記録し、ブリザードが吹き荒れる、
地球上で最も過酷な自然条件を持つ、
南極でも足を踏み入れる事が最も困難な場所である。
ある日彼らは、80年前に遭難したイギリス探険隊の日誌を発見する。
やがてその日誌に導かれるように事故が起き始め、遂に犠牲者が出る。
しかし隊長は強引に目的地を目指す事を主張するのだった。
隊員たちは疑心暗鬼のまま進んで行くのだが。。。


何じゃこりゃ?
何がやりたいの?
何が言いたいの?
オールド・ボーイ 』もそうだったけど
何で皆、特殊映像、使いたがるんですかね?
そのせいで益々中途半端になっている気が。。。
結局何だかよくわからりませんでした。
奇しくも『オールド・ボーイ 』に出ていた役者が出てますね。
状況説明は主人公のモノローグ、
隊長がこだわった南極到達不能点への到達理由の暗い過去も説明セリフで片付けられているので
ドラマが希薄。
なのに隊長役のソン・ガンホ、芝居熱すぎ。( ^ _ ^;
なんともアンバランスな映画です。
自然の脅威とか表す作品だったら、他にも良い作品が沢山ありますよ。
『八甲田山』は凄すぎますね。
音楽は良いなーと思ってエンドロールを見たら
私の好きな川井憲次さんでした。あは。(*^^*)



ストーリー  ★★☆
映像     ★★★
音楽     ★★★☆
総合評価  ★☆


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ヴィレッジ

レンタルビデオ屋が半額だったので

あまり評判がよくなかったこの作品を観てみようと思いました。

失敗しても後悔が少ない。(笑)

シックス・センス 」のM・ナイト・シャマランが監督しています。


深い森に囲まれたその村では、

人々が家族のような絆で結ばれながら幸福に暮らしている。

その村では古から森の奥に住む「何か」との協定が結ばれていた。 

村人が森に入らない、赤い色を封印する、警告の鐘に注意する。

これらの「掟」を遵守する限り彼らも村に入ってこない
ある日、ひとりの青年ルシアスは村にはない医薬品を手に入れるために、

禁断の森を抜ける許可を申し出るのだが。。。


たぶん好みの問題だと思うけど、

思ったより、全然よかったのです!

種明かしが目的ではなく、ちゃんとテーマがあります。

「いかに愛する人を守るか」

この村には深い悲しみがあります。

長老達が取った行動、盲目の少女がとった行動、

説得力があります。

大どんでん返しだけを期待する人は物足りないと思います。

かなり早くに秘密は暴かれますからね。( ^ _ ^;

でも「シックス・センス 」と同様、それはたいしたことではないのです。


盲目の少女役のブライス・ダラス・ハワードがよかったです。

M・ナイト・シャマランがカメオ出演(?)してます。

吹き替えで観たのですが、セリフが棒読みだったのはわざと??



ストーリー  ★★★★
映像     ★★★
音楽     ★★★☆
総合評価  ★★★☆


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機動戦艦ナデシコ-The prince of darkness-【劇場版】

『新世紀エヴァンゲリオン』で久々のアニメブームが到来!
エヴァンゲリオンが結構私のツボにはまったので
このアニメが巷で流行っていると聞いて映画館に観に行きました。
'96年秋から半年間放送されたテレビシリーズの映画化だそうですが
そちらは未見です。


機動戦艦ナデシコ艦長のミスマル・ユリカと
パイロットのテンカワ・アキトが謎の事故で他界。
月日は流れ、4つのコロニーが連続で破壊される事件が起こる。
この事件を調査する為に
史上最年少の宇宙軍艦長の16歳のホシノ・ルリ率いる機動戦艦ナデシコが
ターミナルコロニー「アマテラス」に派遣される。
調査をするうちにルリが見たものは。。。


と、あらすじを書いたものの、ほとんど覚えてません。
怖かったっす!
何が?って?
オタクがっっ!!
チケットをもぎる所に死んだ魚の目をして
次々と入って来る客を見ている。
入場すると一人に一枚、フィルムを切り取った栞が貰えるのですが
私が入場すると数人近寄ってきて、
「それ、もらえませんか?」
死んだ魚のような目をして聞く。
あげますっっ!と、不気味さにその中の一人にさっさと渡す。
もらえなかった人は一瞬恨めしそうな顔をするが
すぐ次の客に近付く。
私があげた彼は早速その栞を食い入るように品定め。
お気に入りのキャラクターが写っていなかったらしく
チッっという顔、そして入口付近へ。
初めてみる風景に私はすっかりびびってしまった。


中に入るとひえ~~~、オタクっぽい人ばっかり!
しかもなんでこんなにマナーが悪いのか?
最前列に座っている人達は例外なく足を投げ出しているし
お菓子はぼろぼろ下にこぼす。
別に人間を外見だけで判断してはいけないとは思うが
人が集まる所に行くなら少しは身だしなみに気をつけようよ。
こころなし、何だか臭うんですけど。


。。。というわけで心、ここにあらず。
耐え切れず、同時上映の『スレイヤーズごぅじゃす』は
見ずに帰りました。(T^T)
『新世紀エヴァンゲリオン』の時はこんなことなかったのになぁ。
これって映画レビューじゃないかもしれないけど
何だか書かずにいられなくなって書いてしまいました。

実はあるマニアっぽい映画を観に行きたいと思っているのですが、

この時のことを思い出すと躊躇するなぁ。。。



ストーリー  評価せず
映像     評価せず
音楽     評価せず
総合評価  評価せず

クッキー・フォーチュン

ゴスフォード・パーク 」のロバート・アルトマン監督 の作品。

グレン・クローズ、ジュリアン・ムーア等々の豪華な顔ぶれ。

またもや脚本ゼミのクール・ビューティのオススメです。

DVDで鑑賞。


ミシシッピー州北部の小さな町ホーリー・スプリングス。

イースターの前日、老婆クッキーが自殺する。

発見したのはクッキーの姪のカミール。

敬虔なクリスチャンで町の名士を自認するカミールは、

叔母の自殺を不名誉なものだと考え、強盗殺人事件に見せる細工をし、

一緒にいた妹のコーラに口裏を合わさせる。

警察はクッキーと同じ敷地に住む黒人ウィリスの指紋を発見。

ウィリスは重要参考人として留置場に入ることになってしまうのだが。。。


南部の気だるさがよく出ています。

陰謀が渦巻いているけど、ほのぼのとしているのは「ゴスフォード・パーク」と同じ感じですが

作品としては「ゴスフォード・パーク 」の方が好きですね。

リブ・タイラーとクリス・オドネルのいちゃいちゃはいらないかなー。

グレン・クローズとジュリアン・ムーア、面白すぎ、上手すぎ。

最後の大どんでん返しも二人のキャラクターが細部まで丁寧で

説得力があるからこそだと思います。

他のキャラクターもいいんですけどね、

作品的には悪くないけど、この二人の印象が強すぎます。

夢に出てきそう。。( ^ _ ^;



ストーリー  ★★★☆
映像     ★★★
音楽     ★★★
総合評価  ★★★


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ジュラシック・パーク

ともかく予告編が凄かった!
恐竜の足しか見えないのに凄い迫力!
こりゃ、ワクワクするわ。
観に行く前に、マイケル・クライトンの原作も読んで
万全を期して、映画館に行きました。


生物学者のアラン・グラント博士と古代植物学者のエリー・サトラー博士は、
ハモンド財団の創立者ジョン・ハモンド氏に、
コスタリカ沖の孤島へ招かれる。
島に到着した彼らの目の前に現れたのは
群れをなす本物の恐竜たちだった。
この恐竜達の「ジュラシック・パーク」は
化石化した琥珀に入っていた蚊から恐竜の血液を取り出し、
そのDNAを使い、クローン恐竜を創り出した夢のテーマ・パークだった。
その夜、ライバル会社に恐竜の胚の入ったカプセルを売り渡すために
プログラマーのネドリーは恐竜達のフェンスのロックを解除する。
野放し状態になった恐竜達はフェンスを超え、人間に襲い掛かる。


よく「じぇらしっく・ぱーく」と言っている人をみますが

『ジュラシック・パーク』なんですよね。

ジュラ紀の「ジュラ」。

言い易いからですかね、「じぇらしっく・ぱーく」。

『ジュラシック・パーク』ですから。( ^ _ ^;


さて、スピルバーグはあまり好きではないけど
ハラハラドキドキさせるのは本当に上手いと思います。
ともかく肉食恐竜の王様のティラノザウルスより
あの緑の恐竜がビョンビョン飛んで追っかけて来たら怖いと思う。
それ以上に恐竜の姿を見せないで
影とか恐竜の重量感のある足音で起こる波紋とかで恐怖感をあおる。
原作を読んでいると物足りないところはあるんだけれど
さすが、よくまとめています。
アトラクションを楽しむように楽しめます。
作品の質的には予告編の方が上ですね。


関係ないけど、パーティ会場のご馳走は
ちょっと凄かったです。f(^^;)


ストーリー  ★★★☆
映像     ★★★★★
音楽     ★★★☆
総合評価  ★★★☆


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