ボレロ 永遠の旋律
ラヴェルの“ボレロ”という曲が好きです。
今年のパラリンピックの開会式の群舞も良かったです。
また“亡き王女のためのパヴァーヌ”という凄い曲があるのですが、
弱冠24歳で作ったと知って、
ラヴェル自身にも興味が湧きました。
“ボレロ”は、モーリス・ベジャールの振り付けが有名ですが、
この作品は、この曲を依頼した、
イダ・ルビンシュタインの初演版演出を再現している
ということなので、
それが楽しみです。
1928年・パリ。
スランプに陥っている作曲家のモーリス・ラヴェルは、
有名なバレエダンサーのイダ・ルビンシュタインに、
新作バレエ音楽の作曲を依頼される。
ところが、全くスランプから抜け出せない。
出ないアイデアを何とか絞り出そうと苦しむラヴェル。
試行錯誤の日々を経てついに新曲「ボレロ」を完成させたが。。。
この映画で知ったのだが、
この曲は15分に1度、
世界中の誰かが演奏している曲らしい(+o+)
そして、17分の曲で、
あのメロディーフレーズが1分で
それを17回繰り返しているらしい。
何回も同じフレーズが流れるなとは思っていたけれど、
それを17回とは!
それが全く退屈しないのだ。
改めてこの曲の凄さを知った。
映画自体は、
ラヴェルを取り巻く女たちとの話が中心で
過去と現在が入り乱れてわかりづらかった。
正直、ちょっと寝てしまった(爆)
楽しみにしていたイダ・ルビンシュタインの振り付けは
劇中でラヴェルが「下品だ!」と怒り心頭だったが、
本当に下品でびっくりした。
ラヴェルのことをあまり知らなくて、
帰宅してから調べたら、
記憶障害や言語症に悩まされていて、
この曲を作った頃には、
サインも満足にかけないようになり、
脳外科手術を受けた10日に亡くなったとあって驚いた。
映画自体は好みではなかったけれど、
この曲はそれでも凄いので、
この曲が流れると見ごたえがありました。
最後のダンスも良かったです。
ストーリー ★★★
映像 ★★★
音楽 ★★★
総合評価 ★★★