さよなら。いつかわかること | 映画、言いたい放題!

さよなら。いつかわかること

タイトルが良いので観たいと思った作品です。


ホームセンターで働くスタンレーは、

12歳のハイディと8歳のドーンとともに

妻の帰りを待ちわびながら暮らしていた。

彼の妻はイラクに単身赴任している陸軍軍曹なのだ。

だがある日、彼の元に妻の訃報が届く。

娘たちに母の死を伝えることができないスタンレーは、

衝動的に彼女たちを連れて旅に出る。


原題は「GRACE IS GONE」。

余韻の残る良いタイトルですが、

邦題は秀逸だと思う。

話の内容はそのまま、

戦争で連れ合いを亡くした夫の動揺が丁寧に描かれています。

夫を亡くした妻ではなく、妻を亡くした夫という視点が面白いと思いました。

ジョン・キューザックが上手い。

スタンレーが彼女たちに伝えるところは涙が出るけれど、

それまでの彼の様子が上手いです。

奥さんのグレイスは一度も出てこないけれど、

彼女の人柄、家族の様子がわかるのが

丁寧に描かれている証拠だと思う。

それはグレイスという特定の誰かではなく、

大事な人を亡くしたことのあるその”誰か”であると思う。

その人が急にいなくなったらどうなるか?

戦争に行くということがわかって

万が一のことを想定してたとしても

実際その人を亡くしたら、男であっても動揺するだろう。

愛する人を失うのは辛い、それとどう向き合うか。


個人的には幼い姉妹が良かったです。

特に妹の挙動は、私の妹の子供の時そっくりです。(笑)

クリント・イーストウッドが初めて自分の監督作品以外に

音楽を提供している音楽が良いです。

本人の作品の曲も良いですが、

その上をいってるかも。

静かな良い映画です。



ストーリー  ★★★
映像     ★★★
音楽     ★★★☆
総合評価  ★★★


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