ドッグヴィル
賛否両論のこの映画。
私の本業である、役者の先輩が
「役者なら見ておいた方がいい」と言うので
見てみることに。
「ダンサー・イン・ザ・ダーク 」のラース・フォン・トリアーが監督なんですよね。
あの映画、激しくダメだったのでちょっと心配。
DVDで鑑賞。
ロッキー山脈の麓に孤立する村ドッグヴィル。
ある日この村の近くで銃声が響き、
美しい女性グレースが逃げてくる。
間もなく追っ手のギャングたちが現われるが
村の青年のトムは彼女をかくまい、ギャングをやりすごす。
村一番のインテリを自負し、
人々を正しく導くことに情熱を燃やすトムは翌日、
村の住民たちに
“2週間で彼女が村人全員に気に入られること”を条件に
グレースをかくまうことを提案する。
グレースはトムの計画に従い
閉鎖的な人々と打ち解けるためるために
村人たちの仕事の手伝いを始めることになるのだが…。
面白かったです。
しっかし、長い。( ^ _ ^;
さて、賛否両論ある演出ですが、
私はかなり成功していると思いました。
セットを使うことで、村の閉塞感と
何もない感じと、車が入ってきた時の違和感が伝わっていると思います。
非日常的なセットとお得意の(?)手持ちカメラみたいな撮影法で
客に客観性がより出てきて
後味のいい話とはいえないのですが「ダンサー・イン・ザ・ダーク 」よりは
緩和されている感じがしました。
それでいて創り手が伝えたいことは伝わる。
これをリアリズムで撮ってたら嫌~な感じが突出して残るだろうな。
ストーリーとかテーマは真新しい感じはしないのですが
登場人物それぞれの気持ちの移り変わりは
説得力があります。
まー、これだけ長ければね。( ^ _ ^;
でも凄いですね。
登場人物は自分ができる最大の意地悪を理由をつけてグレースにやるのです。
子供でさえも。。。
レイプを女性が容認するって救いがないですね。
あと、人間て、本当のことを言われると物凄く腹が立つのは何故なんでしょうねぇ。。。
特に女性が男性にそれをやると
トムのようにたちの悪い行動に出る気がしますね。
それがプライドの高い男だったら最悪です。
脱線しました。f(^^;)
さて、驚いたのは結構引き込まれていたらしく、
最後にグレースが村人たちをかばった時
「え?あんた、すっごいひどいことされたじゃん!」て思ってしまいました。
その後にまた展開するのですが、
その選択は本人にしてみれば仕方がないかなと思ってしまうのです。
その後の車の中の会話を知りたいと思いました。
後味のいい話ではないですが、
私は面白く観ました。
人間の綺麗なところだけではなく、
汚いところもちゃんと見ないと
世の中よくならない気がします。
ニコールはいろんな役にトライしていて凄いなと思うのですが、
全部綺麗な人の役ですね。(笑)
「ダンサー・イン・ザ・ダーク 」にはカトリーヌ・ドヌーブが出ていますが、
この作品にもローレン・バコールやジェームズ・カーン等の大物が出ていて
ちょっとびっくりです。
ラース・フォン・トリアー監督の作品はやりがいがあるのでしょうか?
原題の「Dogville」の右上にあるマークは何でしょうか?
細かいところが気になります。
ストーリー ★★★
映像 ★★★
音楽 ★★★
総合評価 ★★★☆