サルバドールの朝 | 映画、言いたい放題!
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サルバドールの朝

脚本ゼミの友人と、映画を見る会を作って観に行ってます。

本当は月1回開催したいところですが

なかなか都合が合わず、3ヶ月ぶりの開催です。

秋場所というところだね。

数作品候補をあげて、その中から選んでます。

今回はメンバーの一人が推したこの作品に決まりました。

最寄り駅で待ち合わせしたのだけれど、

映画館の場所を知っているその彼が仕事で待ち合わせに間に合わず、

現地に皆で直接行くことになったのですが、

彼に場所のURLを事前に貰っていたのにも関わらず、

誰も未チェック。f(^^;)

もう一度携帯に連絡して地図を送って貰いました。

なんてこった。( ^ _ ^;


1970年代初頭、フランコ独裁政権末期のスペイン。

サルバドールは仲間たちと反体制運動に身を投じていた。

活動資金を名目に銀行強盗を繰り返す彼らは

ある日、張り込んでいた警察に包囲される。

銃撃戦の上、サルバドールは瀕死の重傷を負い、逮捕されるが、

彼が放った銃弾で警官が命を落とし、

十分な審議もなされぬまま、

サルバドールは死刑を宣告されるのだった。


会場では結構泣いている人がいました。

(イビキも聞こえてましたが。。。(笑))

私はですねぇ、、、

イビキはかかなかったけれど、今ひとつでした。

主人公は全くの無実ではなく、

銀行強盗を繰り返しているし、

彼だけが撃ったとは確定されてないけれど、

彼が撃った弾で警官は被弾して、死んでいる。

十分な検死もされず、弁護側の主張も全く受けいられず、

とても不公平な死刑宣告というところは描かれているのだけれど、

それでもボクはやってない 」を見てしまっているせいか、

主人公に同情しきれなかったです。

テーマは全く違うのですがね。

これは告発映画ではないのだと思いました。

一人の青年の死を描いた映画だと思う。

主人公は政治活動家として銀行強盗をし、

恋人を危険にさらしたりもするけれど、

家族を愛し、文学を愛し、

看守の子供にも気遣いをするという面も持っている

普通の心優しい若者だ。

独裁政治下の社会でその命は力で奪われていく。

突然の死の宣告に本人はあまり実感がない感じを受けるが

死刑のシーンは生々しい。

彼が受けた鉄環絞首刑というのは

柱に固定した死刑囚に鋼鉄製の首輪を取り付け、

それを大きなネジで徐々に締め上げて、窒息させ、

最後は首の骨を折るという方法だ。

映画は彼が処刑されるプロセスを、

執行人が刑務所に来て、装置を組み立てるところから

ネジを締め上げ、主人公が息を引き取るところまで

リアルタイムで再現される。

自分は本当に死ぬんだという実感がないまま彼は逝く。

死が突然訪れるということはこういうことなのかということが

観客は肌感覚で体感できると思う。


映画の前半はサルバドールが捕まるところから始まり、

今までの経過を弁護士に説明する。

映像もいろいろでテンポよく進む。

後半はサルバドールに死刑宣告がされてから死ぬまで。

こちらも映像がくすんでいて工夫が感じられます。

でも家族の笑顔泣き顔と泣ける音楽。

後半が良かったというメンバーもいたけれど

私はありきたりに感じました。

もうちょっと他のアプローチが欲しかったです。

不当な死!というテーマだったら先述の理由で弱いと思う。

まだ「白バラの祈り ゾフィー・ショル、最期の日々 」の方が

はっきり伝わる感じがする。

全体的には、

実話物にありがちな説教臭さと無駄なシーンもない感じなので

実話物にしては悪くない出来だと思いますが
個人的にはいろいろな映画と比較してしまって
今ひとつな印象の映画でした。



ストーリー  ★★★
映像     ★★★☆
音楽     ★★★
総合評価  ★★★


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