包帯クラブ | 映画、言いたい放題!

包帯クラブ

ブロガー試写会に招待されました。

東映さんのオフィスの中の試写室です。

同伴者一人OKだったのですが、ほとんどが女性でした。

天童荒太の7年ぶりの書き下ろしを堤幸彦監督が映画化。

出演は

柳楽優弥、石原さとみ、田中圭、貫地谷しほり、関めぐみ、佐藤千亜紀、

と、若い俳優さんの名前が未だによくわからない私でも知っている、

今をときめく人たちです。


関東近県の中都市。
ワラはごく普通の学生生活を送る女子高校生。
大切なものが少しずつ失われていく毎日に気付き、

そんな日常にふと嫌気がさして、病院の屋上のフェンスを乗り越える。

それを止めた奇妙な関西弁を喋るディノ。

ディノはワラの心の傷を見抜き、

料理で怪我した手首に巻かれていた包帯をフェンスに結び付ける。
「手当て、や」。
なぜか、心から流れ出る血が止まったように感じるワラ。
これが、「包帯クラブ」の始まりだった。


営業の人が「自信作です」とおっしゃってましたが、

確かに。

なかなか良かったです。

頂いた資料を見ると、

彼らは若くても映画やドラマで主役を張った人たちなのですね。

それはやっぱり凄いです。

それぞれがちゃんと役割を演じているので

細かいキャラクターのニュアンスが伝わってきます。

ちゃんと力量がある人たちなのでしょう。

柳楽君は「誰も知らない 」以来でしたが、

特異なキャラクターを自然に演じてました。

さすがカンヌ俳優。。。

石原さとみさんも良かったです。

石原さとみさんて、

若い時の山口百恵さんの芝居に似てません?
私だけ?

っていうか、世代がバレちゃう?f(^^;)

他の人たちも本当に良かったです。

こういう顔したら、可愛く見えるとか等の媚がないというか、

作品に、役に、真摯に取り組んでいる感じでした。

ディノとワラが安易に恋愛関係にならないのが私好みでした。(笑)

若い人たちがあまりに良いので

大人たちのシーンが大幅にカットされたのでしょうか?

ドラマを臭わすような台詞がありながら

尻切れトンボ。( ^ _ ^;

手当てと称して、包帯を巻いて写真を撮って傷を癒す、

なんて、甘っちょろいと最初は私も思ってましたが、

ドラマが進むにつれ、

そんなこともあるかなぁ、あってもいいかぁ、と思うようになりました。

自分にしかわからない傷みを抱えた時、とても孤独になる。

そんな時、どこの誰かわからないけれど

一人でもエールを送ってくれていることを知ったら

元気になることもあるかもしれない。

もちろん、ならないかもしれないけれど。

なったらいいな。

人を傷つけたくない、でも知らずに、

いや、存在しているだけで人を傷つけることってある。

そんなことを初めて知った時ってショックだよねぇ。

遠すぎるけれど、そんなこと思い出しました。


音楽は悪くはないけれど、

あまりにも全編に流れすぎているような気がしました。

実力十分の出演陣は甘ったるい音楽など必要なかったかも。

堤監督の不安定なカットは

彼らの不安定な心に合っていて良かったです。

良い作品でした。(^^)



ストーリー  ★★★
映像     ★★★
音楽     ★★★☆
総合評価  ★★★☆


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