華麗なる恋の舞台で
脚本ゼミの仲良しと「映画を観る会」をやろうと言っていて
やっと実現しました。
が、
記念すべき第一回の参加者はスケジュールの都合で
私とクールビューティの二人だけ。( ^ _ ^;
まっ、とりあえず、第一回ということで決行。
彼女とはいつも映画の趣味が合わないのですが
今回は観たいものが一致。(^^)
バックステージものということで、本業が舞台役者の私は楽しみ。
サマセット・モームの小説「劇場」だそうですが、こちらは未読。
1938年ロンドン。
変化のない生活に疲れ果てていたベテラン人気舞台女優のジュリアは、
親子ほども年の離れた米国人青年トムと出逢い、恋に落ちる。
生活が一変し、活力を取り戻したのもつかの間、
トムは若い女優と恋仲になり、
しかもその彼女を次の新作の舞台に抜擢してほしいとジュリアに頼むのだった。
彼の頼みを受け入れたかに見えたジュリアだったのだが…。
うーん。。。
「大女優ってあんな感じ」というのには演出や描写がわかりにくい。
ものすごく機転がきくと思えば、子供っぽいところもあり、
何よりもあの仰々しい芝居はいけてるのか?
それだったら「オペラ座の怪人 」のカルロッタの描き方の方がわかりやすいし
面白いし、観客に親切だと思う。
原題は「Being Julia」。
ジュリアらしいってこんなこと!という映画だったように思う。
よくも悪くもジュリアに振り回された感じ。
最後の彼女の企て。
あれは舞台人としては、やってはダメですねー。。。
それに、「あの手」を使うってことは役者として負けを認めるようなものだと思う。
しかも新人若手女優相手に物凄く大人気ない。
姫川亜弓のように正々堂々と芝居で勝負しなさいよ!(※「ガラスの仮面」ですな(^^;))
と、思ってしまう私。f(^^;)
まーそれが“彼女”なんだろうけど。
客に受ければそれでよい舞台経営者、彼女のおつきの者、
彼女のファンであり、舞台の出資者が彼女を支持するのはわかるけれど
恩師(?)は演出家を職業としてたのだから、
演出家はあれを認めちゃだめでしょ。
まー彼は「恋と劇場はなんでもアリだ」と言ってる方だけどね。
ともかくそういうわけで、
宣伝でうたっている様な爽快感は、私にはありませんでした。( ^ _ ^;
クールビューティは結構面白かったと言っていた。
彼女が言うには、なんだかんだ言って私も結構笑っていたらしい。
舞台を知っている人はちょこちょこ笑えるところがありますね。
あの米国青年は初めから魂胆が見え見えって、私には思えたのですが
彼女は途中まで、しかもかなり後半までそうは思わなかったらしい。
彼女のオトコを見る目が心配です。(笑)
ストーリー ★★★
映像 ★★★
音楽 ★★★
総合評価 ★★☆