梅原さんの本に出会ったのは16歳か17歳のころ。
多感な時期に私は2歳下の妹を突然死で亡くした。
宗教を持たない人間が身内の死を受け入れるのはとても酷なことで
私はどうしたらいいのかわけがわからない状態で、、。
やはり宗教の中に答えを求めて何冊かの宗教に関する本を読んで、やがて梅原猛氏の本にたどりついた。
その前にかなりの衝撃を受けた本があってそれが歎異抄という親鸞聖人のことを書いた本。
もっとその本のことを知りたくてみつけたのがその本の現代訳と解説をしていた梅原氏の本だった。
梅原氏の言葉はかなり感情的で激しかったので読んでいて引き込まれてしまい梅原氏とともに私も感情的に動かされつつ歎異抄を理解することが出来た。
歎異抄は宗教と言う枠を超えた不思議な本。
歎異抄との出会いがあったから後にユングとの出会いもスムーズに出来た気がする。
善でも悪でもない人間の存在をおしえてくれた親鸞聖人とそれをより深く細かく追及してくれたユング。
彼らのおかげで今の自分がいる。
梅原氏が亡くなった、、というニュースを見て、自分の生き方のベースとなった当時のころを思い出した。
私の中では大きな存在だった。
梅原猛氏に感謝。