Japan vs Brazil 0-4 | clandestina

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ブラジル・ワールドカップでコートジボワール、コロンビアに惨敗してからまだ4カ月。大きなショックを拭いきれていないうちに、またもブラジルに完膚なきまでに叩きのめされる日本代表を見るのは、誰もが辛く感じるはずだ。日本サッカーへの期待感が急速にしぼんでいく可能性も否定できないだけに、今回のアギーレ采配はしばらく物議を醸すだろう。
新指揮官の大胆なトライが多くの人々に認められるには、今回ピッチに立った若手の劇的な成長、そしてアジアカップ連覇という明確な結果が不可欠だ。我々はアギーレ監督と選手たちがこのブラジル戦をどう生かすのかを厳しい目で見ていく必要がある。(Goal.com)


ブラジルとの試合はもういいんじゃないでしょうか
若手にはいい思い出になったでしょうか
試合するにはせめてブラジルを
慌てさせるチーム力でないと
ブラジルの単なる練習相手てとしてしか見られない
現実にブラジル人に言われるジャポネースと言えば
日本人移民をからかう言葉として
サッカーが下手というブラジル人の考えは的確なものだったようだ
この試合得るものは何かあったのだろうか
強い相手と試合をして強くなるほど
甘いものではないという事
これ以上のレベルにあげるには
アギーレ監督がいたとしてもどうしようもない
サッカーセンスだけでは勝てない
8合目までは来たそこから先は果てしなく険しいものに思えてきた
個の力を力説していたがそこが一番レベルが上がらないところ

アルゼンチン 優れた指導者を生み出す土壌
アルゼンチンからは国境を越えて指導に従事する人材が昔から継続的に生まれている。ビエルサやシメオネよりもずっと以前に、セサル・ルイス・メノッティはメキシコで、オマール・パストリーサはベネズエラで、それぞれ維新を起こしてきた。ビエルサはビルバオやオリンピック・マルセイユで旋風を巻き起こす前にチリ代表で改革を起こし、ホセ・ペケルマンはコロンビア代表に世界の強国の仲間入りをさせている。そして、メノッティ、カルロス・ビラルド、ビエルサ、ペケルマンといった名監督たちの指導を受けた元選手たちが次々と指導者に転身し、今、新しいキャリアをスタートさせている。前述のシメオネと一緒にアルゼンチン代表として02年ワールドカップに出場したマウリシオ・ポチェティーノは、現在トッテナムの監督として苦手な英語と戦いながらプレミアリーグで健闘しているし、同じく当時の代表メンバーだったヘルマン・ブルゴスはシメオネのもとでヘッドコーチとしてアトレティコ・マドリードの躍進を支えている。
彼らの活躍は間違いなく、欧州の各クラブがアルゼンチン人の指導者に着目するきっかけを作る。欧州のクラブのスカウト担当者たちがU―17南米選手権を視察に来る際、アルゼンチンからはFWと攻撃的MFの人材を集中的にチェックするのと同じく、指導者におけるアルゼンチン・ブランドも今後ますますその市場価値を高めるに違いない。では、なぜアルゼンチンからは優秀な指導者が次々と出て来るのだろうか。それについては、私もこちらの同僚たちと何度か話し合ったことがあるが、未だ納得できる確固とした理由は見つかっていない。だが、私が25年間アルゼンチンで生活してきた中で気づいたいくつかの「習性」が関連していることは確かなようだ。まず、アルゼンチンでプロフェッショナルと呼ばれる人たちは、とても勤勉であるということ。専門分野を徹底的に極めることが好きで、ビエルサほどでなくともマニアックな人が多い。もともとプライドの高い国民であることも手伝って、プロたちは中途半端なことを嫌い、やるとなったら徹底的にやる。適当でいい加減なお国柄とは裏腹に、個々の才能とそれに伴うプロ意識は非常に高く、シメオネを見てもわかるとおり、負けても決して敗因を曖昧にしたり誤魔化したりしない。また、一般的にアルゼンチン人は活字が好きだ。首都ブエノスアイレスは、南米諸国の都市の中で最も書店の数が多い街として知られているし、ホルヘ・ルイス・ボルヘスやフリオ・コルターサルといったラテンアメリカ文学を代表する優れた作家たちを生み出した「文才を育てる国」でもある。元代表選手のフアン・パブロ・ソリンは短編小説を執筆しているし、長年日本でプレーし、アビスパ福岡で監督を務めたオマール・ピッコリ(現在はチリの名門ウニベルシダ・カトリカのヘッドコーチ)などは、日本で指導していたときに書き留めた大量の資料を20冊以上のファイルにまとめて保管している。そして何よりも、勝利への貪欲さが半端ない。引退後もサッカーの世界で勝利のために挑戦し続けたいと切望する人が多く、一度は現役生活に終止符をうっておきながらピッチに戻って来たマティアス・アルメイダやフアン・セバスティアン・ベロンなどはその最もたる例である。このうちアルメイダはすでに監督としてリーベルプレートとバンフィエルドを2部から1部に昇格させるという功績を残している。
アルゼンチンのプロたちのこういった特性が即、監督への素質につながるとは言い切れないかもしれないが、例えば同じサッカー大国であるお隣のブラジルとは完全に異なる習性であり、ウルグアイ人とは似かよっている。数的には満たないものの、アルゼンチンと同様、ウルグアイ出身の監督も国際的に活躍している現実を見ると、何らかの関係はあるのではないかと思えてくる。
マルセロ・ガジャルドは強豪リーベルプレートを率いて超攻撃的なチームを築き、リーグ戦では10節終了時点で無敗を守って首位に立っている他、ロドルフォ・アルアバレーナは低迷していたボカ・ジュニオルスを監督就任から1か月で「負けないチーム」に仕上げた。マルティン・パレルモはアルセナルで、ギジェルモ・バロスケロットはラヌースで、つい数年前まではピッチでプレーしていた元スターたちが、今、監督としてのキャリアに磨きをかけている。
元選手たちが指導者になり、後輩たちに自身の体験から得られたものを伝承していく構図が出来上がっているアルゼンチン。今後さらに何人の指導者たちが世界に羽ばたいていくのだろうか。SPORTS NIPPON