DFI(DNA fragmentation index)検査は精子DNAが断片化した精子の割合を測定する検査です。通常の精液検査では分からない “精子の質” を調べることができます
精子DNA断片化の割合が多くなる(30%以上)と、胚の発育不良、着床率の低下、流産率の上昇に関連すると報告があります
また、不妊治療をせず、自然妊娠したカップルにDFI検査をしたところ、全例でDFIが20%未満であったとの報告、人工授精(AIH)を行ったカップルでDFI10%未満と10%以上で比較すると、10%未満で有意に妊娠率、生児獲得率が上昇したという報告があります
ORP(Oxidation-reduction Potential)検査は精液中の酸化ストレスを測定する検査になります
精子は酸化ストレスに対して脆弱な細胞であることが知られています。精子に酸化ストレスがかかった場合、精子は損傷を受け、受精率、妊娠率の低下、流産率の上昇につながると報告されています
どちらの検査も測定値が高い場合は、生活習慣改善、抗酸化サプリメントの服用等を行うことにより、精液の状態を改善させて治療に臨むことが出来るようになります
サプリメントに関しては、ビタミンC、ビタミンE、セレニウム、β-カロテン等多数ありますが、還元型コエンザイムQ10に相互に協力して働くビタミンC、ビタミンEを加えた合剤を用いて服用前後で比較検討した報告があります
服用前と比較して、8週間後、16週間後で有意にDFIが低下したと報告されています。
他にも、ORPが高値の男性に対し、服用前後の精液所見を比較検討した報告では、服用後3ヶ月で精子濃度、総運動精子数が有意に改善したとの報告があります
DFI+ORP検査
費用:17,000円(税別)(自費診療:10割負担)
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