▶︎noteから転載

今日は、県の広告協会主催のセミナーに参加。そこで、広告代理店のクリエーティブ・ディレクターさんのお話を聞きました。(ナショナルクライアントのCMなどを作られている方)

書ける範囲で、気づきをメモしておきたいと思います。

数年前話題になった九州にある某市の地域創生プロジェクトを担当された方で、その時の事例を「市民と共創するから話題化できる!」と題し、詳しくお話されました。そこでお聞きした地域創生のプロセスについて、少しまとめます。

——九州にある某市の魅力は?

まず、市からプロモーションの依頼があり、リサーチに行ってみるとまさに「温泉だけ」の街だったと。(お客さんが5人くらいしかいない遊園地はあった)「温泉湧出量世界一」だが、市民も「だから何?」状態だったそう。

その「湧出量世界一」を「温泉が有り余ってる」と翻訳し、「お湯が余ってる町しかできないプロモーション」を一つの軸としました。

——プロモーションの過程も話題化する

そこから温泉×遊園地という「湯〜園地」のコンセプトが決まりました。さらに、インバウンドも意識して「spamusement」という英語版ダジャレも作成!(ここがミソらしい)

さらに、その動画が「100万PVを達成したら実現する」という「市長の公約」を発表し、実現のプロセス自体を話題化しました。

▷100万再生で本当にやります!別府市・湯~園地計画!
https://www.youtube.com/watch?v=UbMmhQYoAsM

——地域創生のキーワードは「市民」

さらに、地方創生って「市民」ありきなんじゃないか「市民サービス」の一つなんじゃないかと考えます。そこで、動画の出演者は全員市民に。さらに、動画作成のための市民ボランティアにも1,200人が集まりました。

——動画は再生された?公約はどうなった?

そんな動画は、3日で100万回を再生され、公約は実現される事に。
公約実現のための資金はクラウドファンディングで集め、その返礼品はなんと「湯〜園地」の入場券。最終的に8,000万円超が集まったそうです。

▷【公式】湯〜園地開園!Thank 湯〜 Very Much動画
https://www.youtube.com/watch?v=YdztrP1cRm8

その一連のプロセスは、最終的に100以上の番組に取り上げられ、広告換算で40億円以上になったそう。

——地方創生の効果は?

その後の効果として、国内旅行客は前年比超え。外国人客も大幅な伸びとなりました。その後、大型リゾート施設のオープン計画発表が続いています。

ただ、この数字だけが「結果」ではなく、このプロジェクトで生まれた市役所と市民との繋がりで、今は自走したプロモーションを推進できていることが重要であるということでした。

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【余談】

うまくいく企画・うまくいかない企画の境目は「解像度」
企画を考えはじめた頃って、初期のファミコンみたいな荒い解像度だけど、いろんな人にテーマや疑問をぶつけて様々な視点を得ることによって4K/8Kになれるそう。そうすると、低い解像度の時には見えなかった違うものが見えてくる。

自分の感想入れたい。