左が松岡M-65。右がエンリケ。(YAMAHA)



最近独身時代に使用していた松岡M-65が手元に戻ってくる珍事が起きました。


松岡はあるお店に寄贈したのですが、そのお店が移転して新規オープンということで色々ごった返す中…


邪魔だなぁ。


となったらしく私の元へ戻ってきたのでした。ネックは純反りしまくりの埃まみれで、低音弦は青サビ出まくりーので酷い状態でした。


以前松岡M25Fでやったようにネック修正をして軽く磨いてポロンポロンと弾いています。




小ぶり。



まぁまぁ綺麗な状態。



胴厚はフラメンコギターみたいに薄い。そのためカランカランと鳴ります。弦高もエンリケ並みに低くできたので弾きやすいギターになりました。



ホラね。



松岡M-65が戻ってきたので、松岡M-25Fは実家に帰ってもらいました。



で…ひとつ気づいたのが




やっぱりエンリケってスプルーストップじゃないか??


松岡M-65、どう見てもシダー。


ブログ初期にエンリケをスプルーストップということで紹介しましたが、やっぱりシダーかも?と思い直してシダートップ扱いをしてきましたが、見た目も木目も音も明らかにスプルーストップのそれだと思い直してきたのです…。


エンリケは元々のラベルが剥がされて前の持ち主自作のラベルが貼られているので正体不明なギターなんですよね。YAMAHAだということは分かっているのですが…。





松岡M-65、松岡M-28F、マヌエル・アダリッド、こちらのグループの特徴は


赤茶色いトップ、シャリシャリしていて大音量。風呂場で鳴っているようなリバーブ感。



と純然たるシダーの特徴が出ているのに対して



エンリケはホセ・アントニオと同じく黄色っぽいトップ。分離が良くて硬い音といいますか音に密度があってラスゲアードが非常にパリッとするんですよね。音に抵抗があると言うかなんというか。明らかにシダートップのようなサクッ、フワーンとしたような音とは違います。エンリケは音量がないギターですが、音質はカチッとしていいて良いんですよね。これもスプルース的な特徴が出ています。



ここ1年間YAMAHAグランドコンサートや信濃フラメンコギター、松岡M-25F、松岡M-65、マヌエル・アダリッド等々シダートップのギターがかわりばんこで出入りしていので、やっぱりエンリケはシダートップとは違うなぁ、と思うのです。



明らかにスプルース的な特徴が出ているのです。見た目もシダーとは全然違います。なぜシダートップだと思い込んでいたのだろう?と今では不思議でなりません。