どうもこんにゃくいもです。今日は朝から雨で憂鬱ですがここのところ小雨傾向だったので仕方ないか、と思い直しているところです。



さて、タイトルにある通りギタリストなら誰しもいつかはオール単板ギターを所有したい、あるいは購入するならやっぱりオール単板だよな!とお思いのことでしょう(そうか?)私もその1人でした。




私がギターを再開したのが2016年、もう7年も経ちました。フラメンコギターを弾き始めてからは6年が経過しています。



ギター再開した時期に所有していたギターは先日から夢中になっている松岡良治作の安物フラメンコギターでした。


見た目もアレですし、ゴルペする度に傷が広がっていくしフラメンコな音もしない(後で気づいたのですが、私の技術の問題でした)のでギターの買い替えを検討していました。



そこでリサイクルショップで偶然見つけた同じブランド松岡良治M65を購入するわけです。



このM65がまた丸くボヨンとした音で…フラメンコ的な鳴りは一切出ないわけです。当たり前です。クラシックギターなのですから。


試奏した時は張りが弱く、すごく弾きやすい!と一目惚れだったんですがね。張りの強さとギターの音質の関係性にこの頃は気づけて居ませんでした。




その後すぐにヤマハのフラメンコギターcg182sfを通販で購入します。このギター高音は非常に鋭くシャリシャリしていて良かったのですが、線が細く耳障りですらありました。そのくせ低音はダンボールチックな締まりのない音でしたので、全体的にアンバランスで鳴りの悪いギターでした。しかも新品の時はとっても静かな鳴りのギターで、踊り伴奏には厳しいものがあったのでした泣



松岡No.25Fがオール合板で、その後に購入した2本のギターはトップのみ単板サイドバック合板なのでギターのグレード的にはステップアップしたのですが、機能的にはグレードダウンしていました…。



↑オール合板なのに超鳴りがいいんですよ。音量があって、パンッ!とはじけるような瞬発力があります。ネック修正とブレーシング剥がれを治したら息を吹き返しましたね。ここまで良いギターだとは思いませんでした。独特の軽さと暖かさの中に鋭さがあります。



ちなみにこの時期に購入した松岡M65とヤマハcg182 sfはもう手元にありません。多少愛着はありましたが、ほぼ同時期にホセ・アントニオとエンリケを手に入れたのでお役御免となったのでした。



オール単板に憧れていた矢先、偶然私の手元にホセ・アントニオが転がり込んできたのですごく驚いたのと同時にこのギターがあれば他のは要らない!とまで思ったほど気に入ったので、ヤマハを手放すのにそれほど決断は要りませんでした。



エンリケも音は大したことないのに超絶弾きやすく奏者をその気にさせてくれるギターだったので、残留決定でしたね。エンリケが残留した代わりに松岡M65が放出されました。


↑戦力外になった子達。



わたしが住んでいる地域には高級ギターを売っているところがなかなかなく、お店で試奏しようにも量産品以外のフラメンコギターはほぼ、置いてないのです。



今メインギターにしているホセ・アントニオは量産ギターなんですけどね。まぁ、それはひとまず置いといて。




だから私こんにゃくいもは、今まで知人を通じてギターを譲ってもらうというスタイルでギターを手に入れてきました。




フラメンコの師匠の知り合いに楽器商がいるので、その気になれば師匠を通じてコンデやレジェスを購入することもできますが、高価すぎます泣




当時こんにゃくいもは結婚を控えていたのでそんなお金出せませんでした。今は育児中ですので尚更お金に自由が効きません。シクシク…



話をオール単板へと戻すと、まぁーこれも音の好みの問題も出てきますが10本中7本は単板の要素が高いほど鳴りが良いように思います。


鳴りが良いという表現も良い天気という表現と同じように人によって良いの基準は違っていますからね。本当に良い音は人によって違います。


こんにゃくいも主観での単板と合板の違いをひとつずつ挙げてみたいと思います。



音の大きさ


生ギターはアンプを通さない分音量というのは結構大事です。伴奏などの現場でも音量は大切な要素でしょうが、実は練習においても音量は重要です。


音の出にくいギターで練習すると力みの原因にもなるのでギター選びの際には気にした方がいいかもしれません。


単板と合板での音量の違いは正直見出せませんでした。合板でも凄まじく鳴るものは鳴るし、単板でも信じられないぐらい鳴らない個体もあります。逆もまたしかり、です。


単板も合板も音量に差はない

と思っています。


誤解を恐れずに言うと、合板ギターで音量のない個体ほど悲惨なものはありません…。理由は後述します。



音質、響き等の鳴りの良さ




これは本当に差が出ますね。ただ、音質というのは好みの部分もありますので優劣をつけるのは難しいですし、個体差もあるのでこうだ!と決めつけることはできませんが、一定の傾向はあります。



それは音がクリアかどうかだと思っています。オール単板だと音がクリアになる傾向がありますね。特に低音での差が大きいように思います。



オール単板だと音質がクリアになって尚且つ音が太く聞こえるようになるので低音が聞き取りやすくなるように思いますね。高音だと音の伸びに差が出るような気がします。あと音に芯が出てくるような…でも低音ほどの明らかな差は感じませんね。


音質面では単板の良さばかり出てますね…。


じゃあ、音質的に合板の良さはないの?と何度も自問自答しましたが、あります。ちゃんとありました。



オール合板の良さ、それはあっさりとした直線的な鳴りです。フラットな鳴りで低音も高音もよく鳴るという傾向にあると思います。


オール単板はどちらかというと豊かな鳴りというか複雑な鳴り方をします。倍音というのでしょうか?その倍音が豊かなのです。そのせいか低音と高音の音量バランスもまちまちで音質も結構違っています。1本1本が非常に個性的な鳴り方をするように思います。



その倍音の豊かさ故にうるさいというか、複雑な響きに聞こえることがあります。その点オール合板ギターはあっさりとした鳴りなのでが疲れないんですね。


素朴な音とでも言うのでしょうか。その素朴な音で音量があるともう最高です。それで音質がハイ寄り、高音がよく出るタイプなら最高のフラメンコギターになりそうです。



↑こんにゃくいも理想のフラメンコギター(コンデ)




さきほど合板で音量のない個体は悲惨、と表現した理由はここにあります。





合板特有のフラットな音質で音量がないと、実際の音量以上に鳴らないように聞こえてしまうので、弾いていてその気にならないんですよね…。練習する気が起きないのです。



勿論、ギターの魅力は音だけではないので、よほどネック形状が自分の手に合ってるとか、抱いた感じのホールド感が良いとか音以外の要素でも弾く気にさせてくれるギターは存在します。




しかし、音量のない音に量感のないギター1本しか所有していないとなると、やはり演奏に飽きてきてしまいます。




理想としては気に入った音で鳴ってくれるメインギター1本と、弾きやすい練習用ギター1本所有することですかね。



私のように4本も5本も要らないですが、最低2本はあると心に余裕ができます。おすすめです。



あ、集合住宅にお住まいの方や、ご家族と同居の方にはサイレントギターもオススメですよ!





たまーにどうしても気になるフレーズを練習したくなった時、時間を気にせず爪弾けます。






長くなりましたが、以上が単板と合板の違い(私の主観)になります。いかがだったでしょうか。納得いかない方もいるでしょう。でも、大丈夫。人気のあるブログではないので言いたい放題言えます笑






おわり。