わたしはギターマニアですが、ギター弦マニアでもあります。


なぜならギターが良くてもプレイテックなどの安い弦を張ってしまうとヘロヘロで台無しな音が出るからです。ギターに振動を与えているのは弦ですからね。



ギター本体より安いし、拘りやすいですね。弦は…



さて、前置きはこのぐらいにして…


↑ビセンテアミーゴプロデュースの弦。



ビセンテアミーゴがスペインのフラメンコギターショップと共同開発した弦を試しました!


その名も"Alma" カッコいいパッケージですね。



気になっている方は多いかと思います。沖仁さんがブログでレビューしていましたね。私も気になっていたのでメインギターに張ってある弦はまだ新しいのに張り換えました。



↑裏面はこんな感じ。


ビセンテアミーゴが描かれていますねー。細かいことですが、右手親指をもっと反らせると更にビセンテらしさが増します。


↑紙パックの中にはビニール包装もなくこのまま入っていました。スペインは乾燥していますからね…湿気対策には無頓着なのです…


↑オシャレですねー。高級感があります。実際高めのお値段です。


↑透明度の高いナイロン弦。1〜3弦は細めです。


↑低音弦も細めです。総テンションは低めかも。さぁ…弾くぞー!




キーン!シャリーン!ギューン!ドーン!という派手な音が出ます。



コレ本当にナイロン弦?高音弦は硬質な音がしますね。


私がよく使うサバレスニュークリスタルは硬質で金属的な音がしますが、それに近いような遠いような…


ニュークリスタルは金属的な立ち上がりを手に入れた反面やや潤いを失っていますが、このビセンテアミーゴ弦は潤いもあります。


キィーンとやや耳障りなぐらい硬質なのに芯もあって艶がありますね…これは不思議。手触りも不思議な感じがします。見た目はツヤツヤなのに指のかかりがいいです。うーん…不思議、本当に不思議。



何度もしつこく高音を弾くこんにゃくいも。


タッチした瞬間パチッという音と同時にキィーン!というアタック音が出ます。クラシック的には雑音ですが、フラメンコらしい音ですね…良い…



低音弦はルシェールっぽいギラギラした音。サバレスの輝きとはまた違った音質ですね。あくまでも渇ききった音。ドーン!という6弦にギーン!という5弦にビーン!という4弦。



総テンションは低い。うん、サバレスピンクラベルより高くてプロアルテノーマルより若干低い…といったところですかね。




テンションが低いのにパワフルですね〜。カーボンに近いパワフルさなのにナイロンの瑞々しさもあるという…これは不思議な感じです。


チューニングの安定も早く、ピッチも良好なので今時のハイテクな弦という印象です。





実は今こんにゃくいもはアントニオレイのブレリアSin Fronterasという曲を練習しているんですが、ビセンテアミーゴ弦を張ったメインギターであの曲を弾くとあの録音と全く同じ音がでます。



…てことはビセンテアミーゴとアントニオレイが使用しているレジェスの音ってことです。



レジェスの音を忠実に再現したってことですかね?


ギターの音質が重いなぁ、とかもっと乾いた音質にしたいなぁ、と思っているのならオススメの弦です。



でも良いところばかりでもありません。弦が短いです。値段が高いのに弦が短い…特に6弦が短い…うーん、これはマイナスポイントですねー。




でも気に入ったのでまた注文します。




おわり。