目の痛みについて
パソコン、携帯が仕事でも手放せない...
こんな時代だからこそ目の痛みや症状がとても多いですよね
うーん、いやいや、それだけが原因?
私の投稿をいつも読んで下さっている方ならもうお気付きかもしれませんが(笑)
物質的変化は後、
働きやエネルギーの異常が先、
ということです!
つまり、目を酷使するという物質的疲労はもちろんあるのですが、
働きの異常が土台にあるのではないかということです
目の痛みの土台になる働きの異常...
それは「気が上がっている」ということ!
気が上がる→神経が過敏になる→目や頭、首、肩など身体上部の痛みが起き易い
気が上がる→水が上にたまり易い→脳圧や眼圧が上がり易い→目や頭、首、肩などの痛みが起き易い
気が上がる→血液も上に集まる→血管のうっ血や充血→目や頭、首、肩などの痛みが起き易い
これが土台となる働きの異常です
眼精疲労は肩凝りから起こるとも言われていますが、上記のように肩凝りから起こるのではなく、眼精疲労と肩凝りは並列であり、土台の原因が「気が上がる」ということなのです
ここから先はかなり個人差、つまり体質や環境によって違いがあり、治療の方法もそれぞれ異なるということです
例えば、気が上がる原因にもいくつかあり、
◆肝の高ぶり
◆腎の弱り
◆心気の高ぶり
◆胃気の高ぶり
などなどがあります
また気が上がったことによって生まれた邪にもいくつかあり、
◆水の停滞
◆血液の停滞
◆神経過敏(気が走り回る)
などなど
体質や環境により、気が上がる原因とそれによって生まれる邪の組み合わせが様々生まれるため、治療法もそれぞれに合わせたものを選ぶ必要があります
鍼灸なら使うツボも違いますし、漢方でも処方がそれぞれ異なるわけです
なので雑誌などに特集されているような「眼精疲労のツボ」もありませんし、「頭痛のツボ」もありません
上記の組み合わせの中で、現代の環境などを考えると起こり易いパターンというのはあります
特に女性に限ると、貧血が引き金になっているものが多いのです
気を上げるのは肝の働きてす
気と血液は陰陽でありシーソーのようにバランスをとっています
血液が減ると相対的に気は上がりやすくなります
また肝にとっても血液は陰になるので、血液が減ると肝の陽気は高ぶります
従って貧血があると肝の気が高ぶり、全体的に気が上がりやすくなります
また目は肝に属すとされています
従って貧血→気が上がりやすくなる→肝の気を上げる働きも過剰になる→肝に属する目に痛みや乾きが起こりやすくなる、
というパターンが多くなります
これの治療のためには血液を増やす必要があるので、
◆鉄を摂る
◆造血は睡眠中に多くなるので睡眠をしっかりとる
◆足湯などで気を下げる
◆穏やかな呼吸で神経を落ち着け、気が上がりにくい環境をつくる(肝は自律神経とも深い関わりがある)
などの養生が有効です
また鍼灸のバイブルである『素問・霊枢』に書かれている特徴的な目の痛みがあり、
それは膀胱の気の流れが異常を起こすと目が抜けるように痛くなるというのがあり、これは目の奥が痛いと表現される方が多いようです
また背中や首に強い痛みがあるとも書かれており、この痛みと目の奥の痛みがある場合は膀胱の気の流れに異常があると考えられ、
膀胱の気は体内の水の調整、カゼなどから身体を護る働きをしています
なので目の奥が痛いという場合は、水の代謝異常やカゼなどの可能性があるということです
これにも足湯は有効です
後は写真の膀胱経のツボを刺激するなどが対処法となると思います
とにかくは穏やかにお過ごし頂くということが大切ですね