闘病記‥No23 病院の毎日はネタの宝庫人間ウォッチング好きにはたまらない | Atelier la muse(アトリエ らもぜ)

Atelier la muse(アトリエ らもぜ)

ミクストメディアアーティスト
ハンドメイドマルチクリエイター
曼荼羅ドットアート主宰
ボタニーペインティングパートナー講師。銀座の画廊や美術館に出展。企業、公共機関、学校からの依頼多数。 A,B,型就労支援施設にて売り上げが伸びる商品作り指導、

市立病院の検査日をすぎると

憑き物が落ちたように目標を失いかける


いやいや、退院という最大の目標があるじゃないかパー


朝起きると青空晴れに目が行く

カーテンを5時すぎには開けてくださるけど東向きの窓は朝食の頃にはガンガン日差しが入ってきて


看護師さんも

わぁ!眩しい!閉めますね〜と、カーテンを完全に閉めにかかるので半分にしてくださいと、お願いする


暑いくせに青空は見たいワガママなやつ‥

日傘がいるね〜とか

日焼け止めも塗らなくちゃと、

相変わらず私の口も減らない!


そして、この日は不思議と中々消えない彩雲にも出会えた

これだけで良いことが起こりそうアップとすぐに考えられる私は単純




病院の毎日はご飯と検温とトイレとリハビリと数えればいくつしかない動き

だけど、全然飽きない毎日がそこでは繰り広げられる

外科ではあるものの、救急車も度々来るような地元の大切な病院

病棟は2階と3階
脳外科と、整形、救急車で運ばれる怪我の対処、私みたいに転院してリハビリに勤しむもの様々だ

まだまだオムツをしていた頃
一般病棟から回復期に移ったのだが、オムツの性能はいいといえど1度尿意をもよおすとナースコールを押して変えてくださいとお願いをしていた
オムツには6回分okと書いてあったけど‥さすがにねぇあせる


ある日、看護師さんが
それだけ尿意もわかるのであればリハビリパンツにしてトイレに行くようにするとその動きも毎回がリハビリになるので生活の動きというのが実は回復が早いかもですよと促される

え?度々車椅子に座らせてもらって移動して身障者用のトイレで用を足すのか‥

まず、
•長いこと寝たきりで入院していたのでできるかな?という不安

•度々呼んで迷惑じゃないだろうか?

と伝えると、それがお仕事だし、患者さんが少しでも自分で動けるようになると私達も張り合いもでますよ‥と

魅惑の低音の素敵な声で促されて(この声が好きすぎて)、その日からトイレでできるようになった

お通じも市立病院の頃から中々でなくて‥というよりオムツにすることに抵抗があり便秘に悩まされ
最終的に浣腸するか、摘便するかの選択肢

ウキペディアより〜
摘便とは、自然排便ができない患者さん、麻痺があるなど何らかの理由で腹圧がかけられない患者さん、脊損や直腸機能障害のある患者さんに対して、便を用手的に排出するケア

申し訳無かったけど摘便を選び
指でかき出していただいていたのもそのころ

もう、恥ずかしいを超えて病人に徹してしてもらうも、さすが看護師さん

私得意ですから!とか
指が短くて中々届かなくて‥とか

なんとかリラックスさせようという感じがありありで更に申し訳ないと思ったり

転院してもなかなか出ないのに業を煮やして

看護師さんがトイレに座ってみますか?と提案

やってみようかな?と私

今までやったことないことを提案されると俄然張り切る(笑)⇐単純

すると今までは何だったのと思うほどスッキリ快便

やはり、人間食べるもの食べたらしっかり出すようにできているのだ

だから、汚い話ではあるけれど、看護師さんの提案で人間らしい排泄ができるようになり、とても喜んだ

そうして、車椅子でトイレに連れて行ってもらうまでになった

そのトイレまでの道中、
年配の患者さんたちはカーテンも開けっ広げで
各部屋の様子が伺い知れる


なるほど‥ここにはこのおばちゃんたちがはいっているのか‥とかメンバーも垣間見ることもできた

何故、そのおばちゃん達に興味があったのか

それは、1日ずーーっと‥
ずーーーーーーっとおしゃべりしてるチームだったから

まあ、よく喋るものだと最初はうるさく感じて、テレビのイヤホンを両耳突っ込んで聞こえないようにしていたのだ

そのうち、ウォッチングというか、ヒヤリング?聞いていると
面白い会話であることが判明してからは

それまでテレビを見ていてもテレビを消して、生音声のおばちゃんたちの会話を聞くようになった

奥さんはどこから来たの?

私は近くよ

えーそうね、

私は今朝野菜を取りに行ったどん、こげなところ(病院)におるのよ

えーそうね、あたいも(私も)、昨日もゲートボールに行って、今朝も今から行かんならと思ってよ

でたでた‥いつもの会話が始まったよ
数日前から、お姉様方はそのベッドに寝かされてるよ?ウインクウインクウインク
いつのタイミングで畑やゲートボールへ?



どこかの介護施設で骨折して救急車で運ばれたらやはりそこは、病院
この、少し痴呆の入ったおばあちゃんたちのお世話は

通常勤務の看護師という仕事の他に介護が伴うのだ

ご飯を食べない人への食事介助だったり、気分を損ねてるおばあちゃんの機嫌を取ったり、多動で危ない患者さんの手をミトンで覆ったり‥

私が最年少と聞いて嬉しいやら嬉しくないやら、とにかくそんな方々が多い

何度説明しても分からなかったり
リハビリも気分次第でやらない!とごねたり

このAさんBさんの可愛らしい会話はまだいいほうだ
通じ合わない会話(私が聞く範囲では)も、何だかお互いがニコニコして通じ合ってて、それはそれで良いのかもなぁ〜と思ったり
何が正解ではないものね

一人だれともコンタクト取らないほうがよっぽど心配

その部屋は4人部屋

一番にぎやかなおばあちゃん
ナースコールを押さず
看護婦さーん!看護婦さーんと大きな声で呼ぶCさん
いつものことと、目視して大丈夫だと看護師さんも他の仕事を続ける

すると
かんごふさーん!何で私のところに来ないのよ❢とおカンムリになる

すると、4人部屋の最後のEさんが、うるさい!と叫ぶ


ナースステーションを挟んで隣の部屋の私には良く聞こえて
オー始まった❢と思うわけだけど

そのCさんの物言いが少し高飛車で
命令口調なのが気になって聞けば元、東京の大きな病院の婦長さんだったとか

なるほどね、だから呼びつけるような上からのものの言い方なのねと納得してしばらくすると

またCさん
看護師さーん、看護師さーん、

Eさん
こないよーだ!どこかに隠れたよ〜あんたのところには来ないもんね〜口笛って(笑)

もう、おかしすぎてしょうがない
笑いを噛み殺す
いや、看護師さんからすると笑い事ではないだろう



市立病院でもこうやって騒ぐのは軒並み女性で、声もデカくなる‥

男性の入院患者はとても大人しくて私がリハビリで歩いていてもがんばれ!と、手を振ってくれたり声をかけてくれたり

時にはパワーがほしいから握手してと握手求められてみたり(笑)ちょっとしたアイドルかと勘違いする61歳(笑)

しかし、平均寿命も伸びて、なおかつ女性の方が長寿だというデータが出ているが、何となくこの光景は身につまされる

いつか行く道、なるべくボケないで自分のことは自分でできる年寄になりたいと、既に寝たきりで迷惑をかけている私が言うのも可笑しい

でも…大抵のおばあちゃんたち夕方になると

今何時ね?と看護師さんに尋ねる
5時だよというと
夕飯の支度をせんといかんって
女っていくつになっても、たとえ少しボケても御飯作らないとって思うんだ‥えーんえーん

女って‥女って‥

大変だねって声かけると、痴呆が入ってるから怒ったところで次の瞬間忘れてニコニコしてるのよねー、怒りもどこかに行っちゃうよって


ホント看護師さんのお仕事には頭が下がる
1日の休みもなく病院で患者のために献身的に働いているのだ

休みはそれぞれにあるけど、全員全職員休みという仕事ではないから
常に入院患者のことを全員が把握して相互理解できているからだれに変わっても対応は何も変わらず
私達は平穏に1日過ごせる

天使の看護師さんといえど、時には吐き出したくなるだろうな‥と
時々ブラックの出る私は思う

私の部屋に血圧など測りに来たときは色んなお話をして大変ねと
ねぎらったり

看護助手さんたちも私が髪を洗いたいとワガママを言えばちゃんと時間を作って洗いに連れて行ってくれたりお風呂に入れてくれたり何時でも笑顔で答えてくれる‥

そんな中でも、リハビリの先生はとくに交流時間が長いのでとてもそれぞれにキャラクターが立っていて皆優しいしイケメンが多い

お年寄りとの会話は特にサイコーで、リハビリしても、とたんに歩きたくなくなる人やどうして私にこんなつらいことをさせるのかと大声を出すCさんのような相手は先生方も百戦錬磨でお上手だ

昼間はカーテンだけ締めてドアは空いているので色んな人間模様が垣間見れるのだ




いろんな人生模様を見せてくれる病院にはいろんなドラマがあって
私が入院してる期間でお二人の方が天に召されたり

毎日移り変わる人々の中においても変わらず笑顔で接してくださるのは感謝でしかない

あと数日の入院で感謝を表しきれるのだろうか
急に寂しささえ覚える‥

そして退院目標6/29を目前に、
信じられない嘘のような日は突然におとずれた