テーマ:サンパのフランス留学
わずかな日数の巡礼でしたが、巡礼は人生のようだと思いました。
人生には様々な困難がある。自分自身に起因する場合も、そうでない場合も。
しかし、結局は自分自身が選択し、決断して解決しなければならない。
けれど、人の助けなしには、その困難を乗り切ることはできない、と。
フランスを初めて旅した4年前、フランス人は冷たいと思っていたのにたくさんの親切で暖かいフランス人と出会ったことがフランス語を学ぶきっかけとなったのです。
今回もまたたくさんの方に助けてもらいました。
私のサンティアゴ巡礼は、田園風景や中世ロマネスク様式の素朴な教会やそこを歩く人たちの思いや、人情に触れるということが目的です。
サンティアゴ巡礼路は、信仰のためだけでなくすべての人に開かれているのです。
今回歩いたサンコームからエスタンまでは、サンティアゴ巡礼路の世界遺産に登録された区間の一部です。
牧場、草原、森、山、中世の村、ロマネスクの教会など素晴らしい景色でした。
たくさんの人がハイキングに、信仰のために、それぞれの目的で歩いています。
2時間くらい誰にも会わずに歩いた山道もありました。道に迷ったのではないかと不安になってきた頃に、突然山頂にマリア像をみつけたときは「あーマリア様」と信仰を持たない身でも感謝の念が沸きました。
道端の野イチゴやブラックベリー、プラムなどの実を摘み食べながら歩きました。
あるところでは、ヘイゼルナッツがたくさん落ちていて、それを拾って石で割って食べていた巡礼のカップルが私にもおすそ分けしてくれました。フランス北部から来ているとのことでした。
エスタンの村では、偶然お祭りに出会いました。レストランもお祭りで相席です。
パリからきたという70代後半のご夫妻と相席になり、マダムから東京オリンピックの話からフクシマのことなどを聞かれました。
私は、まだ避難していて帰れない方たちがたくさんいること、子どもたちに放射線障害などの
病気がでていることなどをつたないフランス語で話すことができました。
これも、エコールサンパで毎回 “Quoi de neuf”でいろんなことを話してきたから話せたのですね。
たくさんの出会いとおしゃべりがこの巡礼路でできたことも素晴らしい思いでです。
ル・ピュイでのホームステイも含め2週間、一人にも日本人に出会うことがなく、たどたどしかろうが、まずいフランス語だろうが、フランス語だけで2週間過ごせたことは本当に貴重な経験でした。
巡礼を終えてソーグの村でエルベとオレリアたちに出会った時は、もう嬉しくてほっとして
二人に抱きついてしまったほどです。
この村も巡礼路の村で教会と古い建物のなかの写真展を一緒にみることができました。
そして、車で1時間余りル・ピュイのマリア像が見えてきたときは「あー、また戻ってこれた!」と感慨深かったです。
つづきます。。。
オーベルニュの留学について詳しく知りたいなぁと思ったら↓
http://www.france-sympa.com/%e3%82%aa%e3%83%bc%e3%83%99%e3%83%ab%e3%83%8b%e3%83%a5%ef%bc%91%e9%80%b1%e9%96%93%e3%81%8b%e3%82%89%e7%9f%ad%e6%9c%9f%e7%95%99%e5%ad%a6/