学生時代、「この中で誰が一番に結婚するか」という話題になると、決まって私は一番か二番には名前が挙がっていた。


親のしつけが厳しく、学生生活はズル休みはした事がなく皆勤賞。


おまけに料理も好きだったので
家庭的な印象だったのだと思う。


単純な私はその気になって25歳迄には結婚したいと望むようになっていた。



当然出来ると思いこみ、、

子供にも恵まれて

平凡でも幸せなママになっている


…と理想を描いていた。


現実は、
強い結婚願望とうまくいかない婚活との矛盾にン十年苦しみ、
結婚は出来たが晩年だった。
出産はもっと先。


学生時代のあの頃は想像さえしなかった。

今思えば、恥ずかしいし、もはや笑える。


出産を目前に、毎日毎時間、
はっと思い出しては
お腹に手をあて胎動をチェックしながら
来るべく出産日を待つ日々を過ごしている。


妊婦健診しているのに、
お腹が随分出ているのに、

本当に赤ちゃんがお腹にいるのだろうか?
出産出来るのかな?
母になるのかな?

と現実味がない。



その理由は流産もあったし、
そもそも心配性だから…
ついネガティブになる。


しかし
子供を授かれた事はとても有り難く、
奇跡だなと毎日思っている。



奇跡なんて簡単に起きるものではないし、
やすやすと使う言葉ではないけれど、
奇跡という言葉が一番しっくりくるほど
沢山の悲しみや苦しみを乗り越えてきて
今があると心から思える。


おそらく学生時代の自分にはなかった感覚。


想像を絶するほど
歳を重ねてしまったけれど…
今こそ、機は熟したという事なのだと思う。



間も無く私は母になる。


3人での暮らしが楽しみだ。