いきなりステーキの特許 | 弁理士(南俊宏)のチャレンジ

弁理士(南俊宏)のチャレンジ

弁理士の仕事をする中で日々思ったことを書いています。


テーマ:

ソナーレ特許事務所の高橋弁理士の主催で自主研修会が行われています。次回は、明後日、2月12日(火)18:30~20:30に弁理士会館地下1階AB会議室で行われます。マクスウェル国際特許事務所の加島広基先生がいきなりステーキの特許(特許5946491号)について解説されます。一昨日、自主研修会のメーリングリストでその講演資料が送られてきました。

 

特許5946491号に記載されている【請求項1】は次の通りです。

 お客様を立食形式のテーブルに案内するステップと,お客様からステーキの量を伺うステップと,伺ったステーキの量を肉のブロックからカットするステップと,カットした肉を焼くステップと,焼いた肉をお客様のテーブルまで運ぶステップとを含むステーキの提供方法を実施するステーキの提供システムであって,
 上記お客様を案内したテーブル番号が記載された札と,
 上記お客様の要望に応じてカットした肉を計量する計量機と,

 上記お客様の要望に応じてカットした肉を他のお客様のものと区別する印しとを備え,
 上記計量機が計量した肉の量と上記札に記載されたテーブル番号を記載したシールを出力することと,
 上記印しが上記計量機が出力した肉の量とテーブル番号が記載されたシールであることを特徴とする,

  ステーキの提供システム。 

 

知財高裁の判決文(平成29年(行ケ)第10232号)と加島広基先生の講演資料を読んでみると、訂正後のいきなりステーキの特許(特許5946491号)のポイントが立食形式のステーキを提供するというビジネスモデルにあるのか疑問を感じました。裁判官は、この発明のポイントが「調理前の肉を計量し、前記テーブル番号と当該計量された肉の量とが記されたシールを打ち出す計量機」であると判断したようにも思えます。そこで、計量機をポイントとする次の請求項を書いてみました。以下の請求項1と請求項2の発明で特許を受けることは難しいような気もしますが、訂正後のいきなりステーキの特許(特許5946491号)のポイントが立食形式のステーキを提供するというビジネスモデルにあるのか、計量器にあるのかは興味があります。

 

【請求項1】

 お客様の要望に応じてカットされた調理前の肉を計量し、お客様のテーブル番号と当該計量された肉の量とが記されたシールを打ち出す計量機。

【請求項2】

 店舗内でお客様に食される調理済の肉を提供するときに使用される調理済肉提供システムであって、

 お客様が案内されたテーブル番号が記載された札と、

 前記お客様の要望に応じてカットされた調理前の肉を計量し、前記テーブル番号と当該計量された肉の量とが記されたシールを打ち出す計量機と、

 を備える調理済肉提供システム。

【請求項3】

 お客様を立食形式のテーブルに案内するステップと、

 お客様にテーブル番号が記載された札を持ってカットステージまで移動して頂き、当該カットステージにおいてお客様から肉の量を伺うステップと、

 前記カットステージにおいて伺った肉の量を肉のブロックからカットするステップと、

 前記カットされた肉の量を計量器で計量するステップと、

 前記計量器が、前記計量された肉の量と前記札に記載されたテーブル番号とが記載されたシールを打ち出すステップと、

 前記カットされた肉を調理するステップと、

 前記シールとともに調理済の肉を前記お客様のテーブルまで運ぶステップと、

 を備える調理済肉提供方法。

弁理士(南俊宏)さんをフォロー

ブログの更新情報が受け取れて、アクセスが簡単になります

Ameba人気のブログ

Amebaトピックス