弁理士試験は不公平 | 弁理士(南俊宏)のチャレンジ

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 今日は弁理士試験の口述試験が行われています。私は9回受験し、10年前に合格しました。

 弁理士試験はある意味ではとても不公平な試験です。

 短答、論文、口述と3種類の試験に合格しなければなりません。今は口述試験も難しくなりましたが、私が合格した当時は口述試験は簡単でした。私は短答試験に3年目で初めて合格し、その後は最後まで連続して短答試験に合格しました。しかし、私にとって論文試験が山でした。結局論文試験を7回も受けてしまいました。

 論文試験は6回目までとても合格するような気がしませんでした。8年連続して落ちた時に受験を辞めることを決め、年が明けるまで勉強しませんでした。しかし、諦めきれずに年が明けてから勉強を再開し、7回目の論文試験で合格しました。しかも、口述試験の試験委員の先生から「論文試験はとても良くできていた。」と褒められました。

 あれほど苦しんだ試験にあっさりと合格できた理由を考えると、弁理士試験はとても不公平だと感じます。

 私が最終合格する4年前に試験制度が変わりました。岩永先生という講師は試験制度が変わってから毎年受験者から再現答案を集めて講評する講座をやっていました。特許庁から通知された試験結果(合格、A~Eという評価だったと思います。)付きです。私は3年間の講座を通信で受けていました。しかし、合格者と称する人達の答案はあまりに簡単でした。

 私は、最終合格する前年まである受験機関で勉強していましたが、そこでは「他の受験生に書き負けるな。迷ったら書け。」という指導を受けました。「問題に条文をあてはめ、その定義と趣旨を詳しく書け。」と指導されました。一方、岩永先生の集めた合格答案には条文の定義と趣旨など書いてありません。とてもあっさりしていました。今思うと信じがたいくらい愚かだったのですが、岩永先生は嘘つきだと思っていました。

 私は書くスピードがとても遅いです。落ちた6回の論文試験ではいつも時間切れでした。幸運だったのは最終合格する前の年にそれまで信じていた受験機関が潰れたことです。そこの指導を受けることができなくなったので他にやることがなくなり、岩永先生の3年分の講座を5~6回全文書きしました。そして、最後の論文試験ではその書き方を真似ました。多分落ちるだろうと思いましたが、多くの知識を失っており、そのレベルの答案しか書くことはできませんでした。ところが、結果は合格、しかも口述試験のときに「とても良くできていた。」と試験委員の先生からお褒めの言葉までもらいました。

 さて、私が不公平と感じる理由です。

 合格者の再現答案を集めている講師、または試験委員を経験した弁理士から採点基準を教えてもらえる人はとても有利です。何に点がつくかが分かっていれば、大部分の人が多分3~4年もあれば弁理士試験に合格できると思います。

 この不公平さを知っているかどうかで合格までの苦労が大幅に変わります。受験生は良く考えるべきです。私のように無意味な苦労をする受験生が一人でも少なくなることを祈っています。


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