第1級陸上特殊無線技士(1陸特)を解説します。

 

【難易度】

特殊無線技士の中では突出した難易度を誇る資格です。

陸上無線技士の前哨戦的位置づけでもあるため、3級陸上無線技士(実在しません。)と言われるほどの資格です。

合格率は25%ほどです。他の資格と比較すると、1アマと同じくらいのレベルの印象です。

 

【1アマとの違い】

1アマ

・モールスに関する問題が出る。

・国際法規に関する問題が出る。

・基礎物理の部分が1陸特よりやや深い印象。

 

1陸特

・多重通信について出題され、かつ幅広く出題される。

 

【勉強法】

1陸特は、通信講座がいくつかあります。

が、基本的には独学がお勧めです。

基本的に、通信講座もただ過去問の解説を棒読みしているだけだからです。

 

しかし、情報通信振興会の直前講座はスゴくいいです。

https://www.dsk.or.jp/4sonota/04_1riku_kousyu.htm

 

文系でも分かるような説明で、原理を説明してくれました。

例えばですが、なぜデシベルという単位を用いるのかを説明し(かけ算/割り算よりも足し算/引き算の方が便利)、だから別にログの計算なんてしなくてよくて、単純に2倍は3dB、10倍は10dBと覚えておけばOK。というような具合です。

 

そして、日々の勉強ですが、この資格も他の無線資格同様、過去問を回すに尽きます。

本試験の問題の多くは、過去問の類題です。

 

【使用した本】

いわゆる吉川本です。

あとは、情報通信振興会の計算マイスターをやりました。

情報通信振興会の講座や資料は解説が詳細なので、学習が進んだ頃に読むと理解が深まります。

無線系の資格試験本は、基本的には解答しか載っていないので、情報通信振興会の資料は貴重です。