市民とともに日本の子宮頸がん予防(HPV)ワクチンの今後を考える会

 

プログラム

ダウンダウンダウン

http://www.jsog.or.jp/news/pdf/hpv-sympo2018.pdf

 

珍しく

このような会に顔を出してみたので

レポートと感想を・・

 

ちなみにナマ三原じゅん子さんを

見てみたかったけど

診療後に行ったため間に合わず・・

 

この会

かなり興味津々

期待度マックス

で参加しました

 

村中さんの池田班不正指摘記事

マドックス賞受賞

世界でのHPVワクチンの

安全性・有効性報告の蓄積

国内でも有効性報告が出て来た

 

今が風の変わりどき

HPVワクチン積極的接種再開の

ターニングポイント

になるんじゃないか?

 

そう思っていたから

 

というわけで

 

医者としての自分

一般市民としての自分

 

2つの人格を意識して

 

それぞれの立場だったら

説明を聞いてどう感じるか

 

想像しながら

聞いていました

 

全体的な感想

 

医者が医者に向かって

説明している会だった

非常に残念!

 

これじゃあ現状は変わらないと思った

 

沢山の演者さんが

HPVワクチンの有効性や安全性の説明を

色々なデータを交えて

説明しようとしていたけど

 

一般市民やマスコミ向けに

噛み砕いて説明しているとは

言い難い内容だった

 

どこぞの学会発表の型通り

研究デザインを逐一説明し

スライドはビジーで難解

前の人しか読めなく

専門用語も多い

 

さらに言っちゃうと

多分お偉い先生達を

気にしながらの発表

だった

 

医者って

医者の世界に入ってから

自分の分野の専門家しか参加しない

学会という内向的な組織で

余裕が無いまま偉い先生の前で

発表するのが当たり前

なので

自分のスライドを作るのに手一杯

 

自分の発表の面白いところを

どうやって伝えてやろうか!

 

ワクワク感を醸し出しながら

発表する人は皆無

 

変な質問されたら

どう返せばいいんだろう・・

みないな事ばっかり考えている

 

そうすると

 

相手がどう感じるのか?

相手にどう見られているのか?

 

そういった

プレゼンテーションで

最も基本的で大事な事

 

それを考えず

なあなあで発表する人が

非常に多い

 

正直今回

医者の悪いところが

全面的に出た

ように思う

 

 

結果的に

会の名前と内容がマッチしていない

形になっちゃった

 

結果的に

一般の人達は

 

うーーん

やっぱり医者って小難しい事言ってる

すごいことやっているんだけど

私には到底理解できないや・・

 

結局何が言いたかったのかなあ?

私の知りたい事は教えてくれなかった・・

 

そう感じられて

しまったんじゃ無いかな?

 

参加者は大きく分けて

医者・マスコミ・一般参加者

 

医者は今更知っている情報を

事細かく解説されても

あまり意味は無い

 

一般・マスコミ関係者には

説明したい事の

三分の一も伝わらなかっただろう

 

一体誰得の会なんだ・・

 

そんな中

個性があって

自分達の立場から

伝えたい事をきちんと

伝えようとしていたのは

 

患者としての立場や目線を伝えた

シンクパールの難波さん

 

そして

 

イギリス・スコットランドの

HPVワクチン事業推進を

説明した北海道大学の先生

→イギリスやスコットランドでは

国がHPVワクチンを推進する事を

はっきりと意思表示して

国のお金でキチンと広告活動をしている

そういった話

 

悲しいことに

いずれも医者では無かったり

日本で教育を受けていない医者だ・・

さらにショック

 

わざわざ診療時間を短縮してまで

急いで来た会なのに

非常にガッカリしていたところに

 

最後にとても興味深い発表があった

 

毎日新聞社の小島記者の話だ

 

さすがマスコミで

30年も記者をやっていた方でした

 

さっき説明した

医者の発表と真逆

 

聞く側の目線に合わせ

マスコミってこういう人種なんです

という説明を

 

とてもわかりやすく

あっけらかんと

ユーモアを交えて説明してくれた

 

数々のダラダラした話を

聞いた後だから

 

尚更思ったよ

 

やっぱり話が上手だなあ

 

福島大野事件

妊婦たらい回し事件

HPVワクチン騒動

池田班の話

無痛分娩

などなど

 

色々あって

産婦人科とメディアって

正直仲が悪い・・

はっきりいう?

 

そんな中

選択したテーマが秀逸

ダウンダウンダウン

なんでマスコミは

HPV報道戦略を失敗したのか?

 

テーマだけで面白い

それ!マジで聴きたい!

 

暴走してしまいそうなので

話を要約します

面白かったので

なるべく話した内容に沿って

綴っていきます

 

1、自身がいつからHPVワクチンの

  ネガティブな記事を書き出したか?

最近HPV関連記事が

2013年朝日新聞の記事を皮切りに

ネガティブな記事が突然増えた

 

という報告がありました

 

それを受けて

小島記者は

自身の記事を読み直してみた

 

そうしたら

2014年前半くらいまでは

比較的中立の記事を書いていたみたい

利益・リスクを両方書いていた

 

もちろん明らかに

ワクチンの効果が判明されたら

利益を重点的に書くもんだとも言っていた

 

2014年後半から

HPVワクチンの有効性について

社内で記事を書きにく状況になった

 

また記事の性質上

問題提起の記事は読まれやすいが

有効性安全性は記事になりにくい

のだと・・

 

2015年

池田班が

HPVワクチンと脳への障害を

明らかに関連付ける説明を行ったので

 

それは本当なのだろうと思い

記事にした

=教授の実験だし

かなり確信が強い発言をしたから

記事にしやすかった、信用した

 

その後

村中先生による

池田班の不正疑惑記事が掲載され

厚生労働省から厳しい注意がされ

 

近年各国で継続して来た

HPV定期接種プロジェクトの結果も

次々と明らかになり

昨年あたりから

ポジティブな記事が増えて来ている

 

村中さんについて

正直

村中さん一人に

記事をすっぱ抜かれたのは

悔しかった

 

さらにジャーナリストではあるけど

彼女は医師だ

 

本来は自分達も

池田教授がどの様な実験を行い

辻褄が合わない点がないのか

検証すべきだった

 

ただ、

副学長の地位にあろうものが

まさかマウス1匹の実験を行い

それを自信満々に発表するなんて

夢にも思わなかった

 

その後

信州大学の検証が行われ

不正は認定されなかった

 

小島記者自身は

そうか不正はなかったのか

と思った

 

そして検証結果を記事にしたのは

朝日・毎日だけで

相当小さい記事だった・・

 

実際に信州大学のHP上にも

検証結果は

特に発表されていなかった

 

自身で興味があり

信州大学から資料を取り寄せ

内容を読んでビックリした

 

相当厳しい内容の検証結果だったし

厚生労働省からもかなり厳しい文言で

苦言を呈されていた

 

でも中々記事には

しにくい空気があった

 

メディアの特性って?

メディアは

問題提起は上手いが

最後までフォローしない

(言い切ってた(笑))

 

原因を色々考えてみた

 

これまで

環境ホルモンや

遺伝子組み換え食品についても

色々な報道があったが

 

抗議が来る様な状況だと

記者は尻込みしてしまう

 

HPVの件もそうだが

科学的な技術をテーマにして

肯定的な記事を書くと

 

必ず反対する団体から抗議が来る

 

ちなみに

マイナス面を記事にすると抗議は来ない

プラス面を記事にすると

必ずと言って抗議が来る

 

実際にHPVワクチンでも

肯定的な記事を書いたら

薬害オンブズパースン会議から

抗議の文書が来た

 

私(小島記者)自身は

抗議をする事自体は

全く悪いことでは無いと思っている

 

ただ社内の壁に

その抗議文が貼ってあった

それが記事を書きにくくしている空気を

作り出している様にも思う

 

興味深いことに

各分野の専門家からは

プラス面を記事にしても

マイナス面を記事にしても

抗議文が届く事が全く無い

 

私の経験で

遺伝子組み換え食品に

取り組んでいた時も

同じ状況

 

こちらから専門家の方々に

プラス面について伝えたい事があったら

新聞社に実際に文書を送ってほしい

と話したら

20通以上の文書が届き

とてもビックリした

おかげで沢山の記事を書けた

 

これらを踏まえると

記者達は抗議が

明らかに届く様な

正直面倒臭い状況は

避けたいのだと思う

 

まとめ

最後のスライドは

 

HPVワクチン報道の敗因

・市民団体のアクション力

・メディアの共感

・少数専門家のアクション力

・政府のブレや自身の欠如

・政治家のアクション力不足

 

これを示しながら

小島記者は今回の様な会を

もっともっとやりたい

と言っていた

 

さらに

自分達の記事を

専門家が修正する様な仕組みを

作っていきたいと言っていた

 

また

実際に抗議や伝えたい事があれば

是非手紙をくださいと言っていた

 

以上要約でした

一人称がコロコロ変わって

読みにくいかもしれないけど

許してください

 

この話を聞いて

記者さんって

色々なものに対して中立

なんだと思った

 

この中立って意味は

科学的な意味での中立では無く

状況に対して中立というか

 

そして

自分達の報道についても

ある意味中立に眺めていて

 

失敗っていうのも

あっさり認めて

意外と淡々と検証しちゃっているとこに

変に感心してしまった・・

 

さらに

記者やメディアに対して

ドラマなんかで見る様な

個人的に悪徳な記者像

を押し付けて見ていたんだな

と改めて思いました

 

記者一人一人も人間

そして会社で働く従業員

 

ドラマで悪徳な医者ばかり

登場する事が多く

その度嫌だなと思っていたけど

結局自分達は記者に対して

そういう独りよがりなイメージを

押し付けていた訳だ

(それでもこないだの

共同通信社の件は最悪だけど)

 

さて

その中で

偏向報道の意味

についてもすごく考えさせられた

 

もちろん予想した通り

市民団体は

メディアを利用するのが

とても上手

 

これは友人の

政治関係者が言っていた事とも

ほぼ一致する

 

記者が状況に対して

中立だとしたら

偏向報道を上手く作り出せるのは

そういった市民団体なんだろう

 

さて逆に

 

私達医者は

そういうのが下手すぎないか?

って事です

 

記事の最初の話題だけど

医者は医者の中でしか発表をせず

他人に説明するのが下手くそ

 

さらにこういった

問題が起こった時に

メディアに対して

自分達の考えや不満を

表現しなさすぎ

 

そう考えると

私達が行動しなさすぎるのも

偏向報道を作っている

一因だと感じました

 

このブログもそうだけど

最近はブログやツイッターで

自分の考えを表現する医者が増えて来たけど

 

ここで吠えているだけでは

ダメなんだな

と本当に感じた

 

あくまで記者は

状況に対して中立なので

 

きちんと彼らに

自分達が何者で

いったい何を考えているのかを

しっかりと表現しないといけないんだな

そう感じました

 

記者と医者の勉強会

是非もっと回数を

重ねるべきだと思う

 

とりあえず手紙でも書いてみっか