その一言で入院になったわけではない話(あるいは診断) | kyupinの日記 気が向けば更新

その一言で入院になったわけではない話(あるいは診断)

患者さんを長く診ていると、過去に話した「あの一言」をずっと悔やんでいることがある。

 

例えば、幻視や幻聴のような体験を診察中、話したために主治医に統合失調症と診断されたのではという疑念。

 

過去ログには幻覚には疾患特異性が高いとまでいえないという記載が出てくる。

 

つまり幻覚は診断をする際に決定的なものではない。

 

従って、精神科医はその事件で診断を下すわけではなく、総合的に判断している。

 

だいたい、真に統合失調症の人はそんなことでは悩まないと思うよ。

 

つまり、統合失調症の人たちは、その出来事に対する構えが異なる。

 

参考

幻聴ではなくて、実際に聴こえます

統合失調症の人は妄想への薬の効果が語れない話

統合失調症の陰性症状は自らは語れない件
統合失調症に向き合うスタンスがないこと
嫉妬妄想の話

統合失調症っぽくない妄想