ウォシュレットのトイレには落書きがない | kyupinの日記 気が向けば更新

ウォシュレットのトイレには落書きがない

今はウォシュレットのトイレは一般化しているが、かつてはそうではなかった。今でも海外に行くと、高級ホテルでもウォシュレットがないことの方が多い。

僕が生まれて初めてウォシュレットのトイレを見たのは26歳くらい。ある病院に当直していたら、院長室で見た。当時は今よりかなり幅も大きさもあり高級な感じだった。ただし、使い方がわからず、万一のことを考えて使わなかった。

ウォシュレットは日本人の発明かと思っていたが、元々医療用のウォシュレットが販売されており、TOTOがアメリカから輸入していたようである。当時の医療用のウォシュレットが今の製品とどのくらい異なるのか詳しくない。

ウォシュレットはTOTOにより量産化され、現在ではアジアを始め海外でも販売されているという。ただし、僕はオーストラリアでは未だ見たことがない。

初めて海外で見たのは、ハワイのシェラトン・ワイキキホテル。しかし、ごく上層階しか設置されていなかった。他は、グアムのウェスティン・グアムのクラブフロア。悲しいことだが、ウォシュレットを使い慣れていると、海外でこれがないのはかなり苦痛である。

かといって、ポータブルのウォシュレットを持っていく気にはならない。

最近、気付いたのだが、公共の場でも、ウォシュレットのトイレにはドアや壁に落書きがほとんどと言って良いほどない。

これは、やはり環境なんだと思う。あのような綺麗な場所では、落書きをするのは気がひけるのであろう。

今の若い人は知らないと思うが、昔の国鉄の駅のトイレは酷かった。臭いや汚れも凄かったし、落書きもそうである。全てがそのレベルになると言った感じ。

あれを解消するだけでも、国鉄の分割民営化は良かった。

過去ログに、地下鉄の落書きを消すと、犯罪が減ると言う話が出てくる。(参考

ウォシュレットのトイレに落書きがないのは、これに関係が深いような気がする。落書きは軽微な犯罪だからである。

些細なことでも良い方に向かうと、きっと全体が改善するのであろう。

参考
医師は薬の色を知らない
ECT以後改善したこと