リエゾンとリフレックス | kyupinの日記 気が向けば更新
2010-06-20 12:50:40

リエゾンとリフレックス

テーマ:レメロン、リフレックス
リエゾンで特におばあちゃんのうつ状態によくリフレックスを7.5㎎だけ処方してみている。

リフレックスは、弱った状態でなお疼痛が目立つ老齢の女性には、食欲も出すし疼痛にも効き、しかも効果の発現も早いのでなかなか優れている。

7.5㎎程度で十分な人も相当にいる。それどころか、7.5㎎隔日とか1週間で月曜日と木曜日だけ服用しているだけで劇的に効いている人もいるのでびっくりした。

しかしながら、老齢の女性でリフレックスでは良くない人もいるのである。性格的にウェールズの人はカリカリして、看護者や家族とトラブルになりやすい。つまり神経が尖って、うるさい人になってしまうのである。

そういう人は仕方なく、リフレックスを中止し似たような薬、ルジオミールくらいを処方してみる。この時、いかにルジオミールがエクセレントな薬だったか、改めて気付く。

ルジオミールは眠いのが欠点だが、それはリフレックスも同じだし、疼痛や抗うつ作用も結構良いのである。また、ルジオミールはセロトニンへの作用がないので、そのカリカリした感じだけは出現しない。

つまり臨床的に、リフレックスとルジオミールの作用を見ていると、その薬理特性の相違が明瞭にわかる。

リフレックスとルジオミールはどちらが良いかはやはり個人差がある。ルジオミールはその自律神経系の副作用のため、不適切と思われるおばあちゃんもいる。

ある時、リフレックス7.5㎎で典型的のように、うるさい人になってしまったおばあちゃんがいた。あれは少しアクチベーションが生じているともいえた。アクチベーションとはSSRIでよく言われており、不眠、不安、イライラ、衝動的、攻撃的な行動を起こしやすくなることを言う。

いくら元気が出ていても、そういう精神症状だと、家族とトラブルになりやすく家庭不和の原因になるし、とんでもない決断をしかねないので放置できない。そういう時は家族に説明して薬を変更することが多い。

そこで、思い切ってリフレックス7.5㎎を中止し、デパケンRを200㎎だけ追加してみた。他の薬は眠剤と便秘薬程度である。

しばらくみていると、その浮ついた易怒的状態が治まってきた。

外から見る限り、溌剌とした普通の健康なおばあちゃんに見える。しかし、これって過渡的なもののような気がするのよね。なぜなら、胃痛などの心気的な症状をよく訴えているから。

過去ログから、

一般に老年期のうつ病は、消化管にまつわる荒唐無稽と思えるほどの心気妄想が出現することがある。例えば執拗な入れ歯の不具合、痛みの訴えや、平凡な胃痛や腹部周辺の疼痛、あるいは肛門の訴えのこともある。老年期はそういう風になっているというか、脳の老化のためそういう妄想が出やすいのだと思う。この患者さんの場合、もともと上部消化管に心気的訴えがあるので、この副作用はそれに拍車をかけてしまう。

こういう人は、たぶんラミクタールが良さそうな気が非常にする。しかし、この程度まで良くなっている人に、ラミクタールまで冒険すべきものかね?というのも相当にある。

結局、デパケンRだけでそのまま様子を見ているのである。彼女にはエビリファイの少量でも良いような気がするけど、家族が十分に満足しているので、わざわざ説明してまで失敗しなくても・・

と思うのであった。

参考
老年期のうつ病は
レメロン、リフレックスと疼痛
ウェールズ生まれの

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