五捨六入とルーラン錠

ルーラン4㎎の薬価は25円くらいである。だから、1日ルーラン2㎎だけで良い人は、1ヶ月の薬代は12.5＊30＝375円になるはずだ。これはジプレキサ10㎎1錠以下であり、まあ、とてつもない安さとは言える。

ここで問題。
ルーラン2㎎単剤だけの人の12.5円という微妙な数はレセプト上請求できないこと。12.5円は1点としか見なされないので、つまり10円とされしまうのであった。（1点＝10円）

だから、厳密には請求金額は10＊30で300円となり、病院は月に75円だけだが、いつも損失が出ることになる。この切捨てのルールだが、5捨6入になっているのである。厳密には5捨5超入と言うべきで、0.5より大きい場合の小数点は切り上げになる。（例えば1.51点＝15.1円の時などは20円になる）

まあ、得することもあるわけで、こういうのは誤差範囲だね。

結局、このような安価な薬物でしかも少量のケースは問題にされていないわけだ。保険点数的には。もっと高価な薬が他にたくさんあるわけで・・

参考
ルーラン1㎎の世界