ほたる。 | 迷子にならない方法(模索中)。

ほたる。

友達との会話で、
ボーっとしてたら、聞き逃して
しまうような一言。

「今年はほたる見た?」


いやいやいやいやパー

そりゃ、田舎ですがね。

ほたるなんて、水が綺麗で、
あんまし開拓みたいなんを
されてない場所にしか
生息しないでしょうよ?

夏の風物詩、
「花火見た」
みたいに、見に行けば確実に
見れるもんじゃないでしょうよ?


第一、産まれてこの方、
ほたるを見た事、無くってよ?


と、もう反論。



すると、友達。

「うちの近くに、大量にいるよ。」


何とな!!!


そなに近くに!
ほたるが!
大量に!!!!


全く存じ上げませんで・・・。



友達の家は、車で5分もかからないくらいの
近所。

まーーー、知らなかった知らなかった。



でも、ほたるは6月くらいに
山奥の場所でほたるまつりしてる
くらいやから、もういないでしょう?

すると、友達。

「お盆くらいにも見た事あるよ。」


何事ーーーー!!


ほたるってば!
長生きじゃなーぃ?!

って、寿命とか知らないけど。



という訳で、島根からの帰り、
運転疲れでへろへろになってるにも
関わらず、友達に連れられて、
ほたるがいる、という場所へ。


夜中。
田舎。

大きな声で喋れない。
何だか悪いことしてる気分。


ここにたくさん居たんだっていう
木には全く居ない。

ちょっと離れたトコの街灯が
やけに明るく感じる。

たった1つの街灯の光が、ちょっと
邪魔だなって思うくらい。


いないね、
いないね、
んーーー。


やっぱりそなに簡単に見れるもんじゃ
ないのね。
時期も、ちょっとズレてるしね。


ま、今日は疲れたから、また今度
ゆっくり・・・・。

と帰ることに。






!!!!!!


居た!
居た!
居た!


たった1匹だったけど、
用水路の端っこで、光ってる!!!




初対面。



見た事ある人は分かるだろうけど、
たった1匹でもかなり明るい。

もっと、もっと仄かな光だと思ってた。


自己主張、ちゃんとしてた。




はーーー、凄いねー。


1時期は、その場所にもほたる、居なくなったんだって。

でも、戻ってきてくれたんだって。




人間の勝手で、住む場所奪われただろうに、
何も悪いことしてないのに、
探して探して、
生きる場所を求めてたんだね。


こんな勝手な人間なのに、
酷い仕打ちを受けただろうに、
ほたるは戻ってきたんだね。




もっと住みやすい場所に
なるには、どうすればいいんだろう。



また、来年も会えたらいいな。