声色。 | 迷子にならない方法(模索中)。

声色。

また会いに来てくれたの?
それとも、こっちの願望が伝わったのかな。

もしかして、何か伝えたい事がある?

そりゃ、あるか。
こんな生き方してたらね。
言いたい事、満載でしょうよ。

ごめんね、こうしか生きれない。
このままじゃダメだって分かってるけど、
なかなかなかなか、自分を曲げられない。

頑固、なのかな。
違うな。
単なる我儘。

ごめんね、こなな風にしか生きれなくて。


何かを話したよね。
何を話したんだろう。

夢はね、覚えてらんないんだ。

せっかく会えたのに。


思い出はいっぱいあるんだけどね、
最近、君の声色を思い出せないんだ。

どんな声、してた?
どんな声で、語りかけてくれた?
どんな声で、慰めてくれた?
どんな声で、笑ってた?
どんな声で、叱ってくれた?
どんな声で、泣いてた?


どうしよう。
思い出せない。

言ってくれた事は覚えているけど、
声色がそれに伴わない。

忘れたのかな。
それとも、消したのかな。



どうして。
どうして、消しちゃうんだろう。


自分の事なのに、
自分の記憶なのに、

どうして。



夢の中ではどんな声を聞いたんだろう。




君が出てくるとね、とっても嬉しいんだ。

でもね、嬉しさが薄れて、
だんだん、哀しさに変わるの。

出てきて欲しくない訳じゃないんだよ。
こんなにも、
こんなにも、会いたいんだから。




もうね、考えるの疲れちゃってね。

早く君に、会いに行きたいよ。

でもね、勇気が無いから、
へにょへにょだから。

あ、知ってるよね、こんな事くらい。


一人でいるとね、自分の弱さが前面に出てきちゃう。
だから、無理やり強がってる。

でもね、強くなったんだよ。

・・・・・・・、多分。




ねぇ、

強く、なったでしょ?

君に叱られたって、へっちゃらなんだから!

だから、
早く叱りに来てよ。

夢で良いからさ。