これまで我が家の飼い猫たちの話をしてきましたが、実は我が家には、外の子の通い猫、病気で助けた猫など多くの野良が来ていました。

そのほとんどの最後を看取り、飼い猫たちと同じように、鎌倉の光明寺に手厚く葬ってやりました。最終回です。


まず「クロちゃん」から

ある日の夜

庭に面した窓から

黒い猫が我が家の中を除いていたのです。

夕食時だったからお腹が減っているのかと

ガラス戸を開けて「入りな」と呼びかけたら、怖がりもせず入ってきたのです。

あんまり食べなかったから、なんか家が恋しいみたいで、少しご飯食べて夜10時頃今度は玄関から帰っていきました。その日からほぼ毎晩ガラス戸から顔を出して、開けてやると入って、一時を過ごして、またまた玄関からちょうど10時に帰るのが日常になりました。

こうして「クロ」は我が家の通い猫に

なりました。泊まることはありませんでした。


(くつろぐ クロ)

そんな日が一年も続いたでしょうか。

ある日、いつものように現れたクロ。

元気がありません。食欲もなく、衰弱している風でした。そこで我々夫婦はしばらく閉じ込め飼いにすることを決意!家猫かかりつけの獣医さんに診てもらい様々検査増したところ、クロは猫エイズにかかっていることが分かり、様々治療してもらいましたが回復しません。このかかりつけ医のアドバイスで大学病院へ行くことに。

2013年10月13日、A大学病院に連れて行くと、とんでもない病気にかかっていることがわかりました。

「クリプトコッカス」

多分野鳩を食べて、鳩の持つ真菌に侵され、この訳のわからん難病に罹患。エイズてあることもあり、治療不可との、冷たい回答。

しょくよくも急になくなり、自力でモノが食べられなくなり、妻と二人で強制給餌。食べ物をゼリー状にして、無理やり口を開けさせ、スプーンて無理やり口の奥へ放り込み、「アムアムしな!」と言いながら食事させる日々。辛い日々でした。

悩みました。安楽死という言葉も頭に浮かびましたが、やはり最後の瞬間まで、頑張らせることにしたのです。

今となっては、好きなもの一杯食べさせてやれば良かったと後悔してます。


それからわずか3日後の昼前、いつものように

強制給餌した後、しばらくして

突然、クロは、最後に大きな声で

ニャーと言った後、急に、逝ってしまったのです。あっけない最後でした!

悔しさた悲しさがない混ぜになった最後でした。

直前の強制給餌が悔やまれてなりません。

クロも今、材木座の光明寺に眠っています。