昨日からの続きです
マルチブラケット装置を外す時は綺麗な歯並びになっていますが
この綺麗な状態が一生変化しないわけではありません。
人間は生きている限り必ず変化し続けるものなのです。
きちんと正しい咬み合わせが機能するためには
バランス良く咬み正しい習慣をつける必要があります。
しかし、直ぐには新しい習慣は身に付きませんので、
その間に何も装置を入れずにいきなりフリーな状態にすると
元の位置に戻ろうとしたり、新たな方向に動こうとし
乱れていく可能性があります。
正しい咬み合わせが機能するまではリテーナー(保定装置)といわれている
簡単な装置を入れ経過を観察していくリハビリ期間が大事なのです。
装置が外れた患者さんからのメッセージはこちら
<保定装置>
装置を口の中に入れたところです。
プラスチックとワイヤーで出来ていて歯磨きがしやすいように取り外し出来ますが、
食事中も含めて歯磨きをする時以外は一日中入れておきます。
下の歯のリテーナーは薄く透明なプラスチックで出来ていて
付けたまま食事をすると壊れますので夜間だけ装着します。
どちらの装置も熱に弱いので取扱いには気をつけましょう。
汚れが装置に残っていると不潔になり、その不潔になっている装置を
口の中に入れていることになりますので、歯と同じようにどちらの装置も丁寧に洗って下さい。
〈保定期間中の注意事項〉
・前歯で咬み切ることを忘れないようにしましょう。
・片側のみ咬まずに両側で均等によく噛むようにしましょう。
・口の中に食べ物がある間に飲み物を飲まないようにしましょう。
・食事は繊維性の物(根菜類など)を多くしましょう。
・舌の位置に注意して正しい鼻呼吸をするようにしましょう。
矯正装置を外して最低2年間はリテーナーをいれますが、通院期間は3、4カ月に一度程度となります。
より魅力的な口元になるために「スマイルトレーニング」もオススメします。
スマイルトレーニングはこちら
また、保定期間が終わっても年に一度の定期検診を受けることで綺麗な口腔内を保つことができます。
さて、いよいよ明日は最終回です。
歯の土台である顎のずれを治す、手術を伴う「外科的矯正治療」について紹介しますね
明日へ続きます
6/11公開のブログより、通常のブログに戻ります