プリクラの件。

「高校生の時からあったよ~♥」とかではないけども、
20才過ぎた頃にはプリクラは存在していた。
今でも引き出しから、当時の彼氏と撮ったソレとか、
中洲でバイトした時のケバケバのソレとか、フラッと出てきては慌ててみたり・・・。
もちろん若い。おまけに画質が悪く、いい意味でぼやっとしてるのもよい。

で、近年。

「どうやらすごいらしい」

というのは耳にしていたけれど、さすがに30過ぎてギャルに混じって
プリクラ撮るのも・・・ないし、そもそもそう言う発想がない。
「プリクラを撮りたいのよ」まりあさんきっての希望。
そりゃ、かなえるしかないっしょ。「よっしゃ、行こう!」

キラキラでピカピカでピンクな機械がところ狭しと並ぶ。
一番手前の機械に滑り込むように入り、早速・・・・。

「美白モード、姫モード・・・どれにするぅ♪」

・・・違いが分かんないんですけど。まさに矢継ぎばやに選択を迫られる。

「では、撮影します♪」3、2、1・・・カシャ。

モデルの撮影のごとく、瞬時でポーズチェンジ。慌てる二人。

「では、隣のボックスに移動してね♪」

隣に移動?トウモロコシの袋(北海道展)を再度抱えて移動。何?何?

「好きな文字を書いてね♪」

なるほど~。撮影と文字書きが分かれるんだね(なぜかは分からん)。

「ちょっと待っててね♪」

外で待つ・・・前で待っている女の子たちが、
あきらかに「何、このおばさんたち」の視線を投げつけてくるが仕方なし。
まさに、アウェイ感満点。
分割の選択もさまざまだし、最近のは携帯に赤外線受信もできるのね。
よって、完成までの時間も長い・・・。

「完成で~す♥」カシャン。

二人、驚愕。

「なにこれー!」
「誰これー!!」

そこに写るのは、素敵女子。女性ではなく、あえて女子だ。

遊び疲れた夕方で、化粧直しすらやっておらず、
「正直、写真は厳しい」な状態なのに・・・そんなの一切関係ない!
しわやホウレイセンは完全にシロ飛びし、ソフトフォーカスで色調もやわらかく、
お花やら、チョウやら、ホシやらフレームも華やか。
しかーも、目がっ、目が!でかい。黒目が増えとるよ!

「すごい技術革新やね・・・」
「よくプリクラがカワイクで会ったら、実際と違ったとか聞くけど本当やね」

そこで思いましたよ。

妙齢女子のみなさん。
今こそプリクラへ!!!

あの頃のワタシがソコにいます。
しかも、屈指の技術により、あの頃より素敵かもしれません。
正直、若者はそのままでもカワイイんだから、
先人への哀れみとしてで結構なので、すみやかに場所を明け渡していただきたいよ。


いや~、まりあさん、いい経験でしたね。
家宝にしますよ。また行きましょうや!


プリクラ黒目倍増。