さまざまな問題解決の方法として、社会全体のために役立つ自分になることを心がけることが重要だと思います。

 

自分が他人の役に立つ人間になることが、それです。

 

そうすることで、様々なことが変わり始めます。

 

進化論的な観点から遺伝子レベルで考えると、人間は集団で生活する中で幸せを感じるようになっています。

 

他者との良好な関係を築くことで、オキシトシンというホルモンが脳内で分泌され、その結果として幸福感を得るのです。

 

逆に、他者に対して恨みや妬み、反社会的な行動を取る人は、コルチゾールというストレスホルモンが多く分泌され、イライラや怒りを感じ、不幸を感じるようになります。

 

人間は自分の意志で様々な生き方を選ぶことができます。

 

私自身、過去にはいじめられたり、軽視されたり、他者からの嫌な経験を多くしてきました。

 

その結果、人間不信に陥り、社会や自分自身を嫌うようになり、何も好きなものがない状態になりました。

 

他者と関わることで嫌な思いをするため、一人でいることを選びました。

 

しかし、そのような生活を続けていると、絶望的な未来しか思い描けなくなります。

 

人間関係も上手くいかず、苦しみが続きました。

 

やがて、パニック障害やうつ病などの心身の異常に苦しむようになりました。

 

その時、私は深く悩み、「生きるか死ぬか」という選択を迫られました。

 

当時は、オキシトシンのような遺伝子レベルの働きについては知りませんでした。

 

しかし、ある日突然、自分が利己的な動機で行動している時は物事がうまくいかないことに気づきました。

 

一方で、他者の役に立とうとする動機で行動すると、物事がスムーズに進むことに気づきました。

 

利己的な動機ではすぐに行動が止まってしまいますが、他者のためとなると、どれだけでも行動を続けることができます。

 

つまり、利己的な動機ではうまくいかないが、他者のために動くと成功するということです。

 

そして、成功した自分に満足を感じることができます。

 

この気づき以降、私はできるだけ利己的でない自分、他者に役立つ自分を大切にして生きてきました。

 

現在は、これが遺伝子レベルでのオキシトシンの働きであると理解しています。

 

誤解しないでほしいのですが、これは「他人のために自分を犠牲にする」ということではありません。

 

それは自己満足的な考え方です。

 

私が提唱するのは、「自分を活かしながら他者も活かす」という考え方です。

 

私が持っている能力を最大限に発揮できるのは、他者のために働く時です。

 

この考え方により、私は長年苦しんできた神経症状を克服しました。

 

認知を変えることで、人生は大きく変わります。

 

他者を「敵」から「味方」に見るように変えるだけで、人生が変わるのです。

 

しかし、嫌いな相手を「味方」と思うのは難しいですね。

 

そこで、安全な当事者会やグループワークで学ぶことが適切だと思います。

 

認知を変えることで、人生が変わるので、ぜひ挑戦してみてください。

 

おそらく、自分の存在をかなり活かせるようになるでしょう。