親の側から見ると、子どもは自分の将来を考えていないように見えます。
それは、子どもが自分のことを語らないからです。
でも、何も言わないからといって、将来を考えていないわけでありません。
さて、私は人との「約束」をしないようにしてきました。
「約束」をしても、それが守れないことが多いからです。
だから、はじめから「約束」などしないのです。
「約束」を破らないようにする為に、はじめから「約束」をしないのです。
「約束」を破ると、相手から猛烈に叱られます。
そして、本当は「約束」を守りたいのに、それができない自分に気分が落ち込むのです。
その事態を避けるためには、「約束」をしないことにしたのです。
やる気がないという理由で、約束が守れないのでありません。
やる気があっても、うまくいかないことが多いのです。
自分の未来・将来についても同じです。
自分では将来を考えていても、それを言葉にして言いません。
相手を裏切り、落胆させるのが嫌なので、はじめから黙っているのです。
さて、自分が信用できないというのは、情けないことです。
自分でも嫌になるのですが、どうすることもできません。
親は、子どもがそのような状態になっていないか、ちょっと考えてやってください。
現在の私でも、「約束」をしません。
「未来」についても、あまり語りません。
言葉にしてしまうと期待されて、結果的にうまくいかなかった時に、落胆されるのを見るのが嫌なのです。
それで、黙って行動することが多いです。
これを、子どもを理解するための参考にしてください。