● 子供の為は、本当は誰のためですか?
こんにちは、仲村ゆりかです。
学校は、学期末でまとめに入っていますね。
進学されるご家庭では、そろそろ準備などでお忙しくなるころでしょうかね~?
お子さんが、成長していく姿は、嬉しいものです。
「今まで頑張ってきてよかった~」
と、思える瞬間でもありますね。^^
お母さんは「子供のため」と、毎日一生懸命です。
でもね、子供のためと言いながら、誰のためなのか?分からなくなっている、お母さんもよく見られます。
例えば、小学、中学受験についてです。
私の勤務しているのは、お受験コースではないので、受験しない子供さんが多いのです。
中学受験される子は、小学4年になるとコースを変えて、受験に向けての勉強を強化していきます。
でも、その手前の段階で、悩むお母さんは多い。
受験しようか?どうしようか?
自分の子にとって、何がよいのか?
と、悩むわけです。
それは、親として当然ですよね。
特に、都会は色々な選択肢があります。
ただ、私から見て、受験に向かないお子さんもいるのです。
例え受験に合格したいとしても、潰れてしまうのじゃないか?と、心配になる子もいるのです。
そんな迷えるお母さんたちに、こんな質問をします。
「なんで、受験するのですか?」
「どうして、その学校がいいの?」
そうすると、
「子供のためです!」
と、100%返ってきます。
そして、
「公立は、荒れていて、そんな学校に行かせて、何かあっても困るし、勉強ができる環境ではないんです」
「みんな受験されるんで・・・」
「やっぱり、私立のほうがちゃんとしてるから・・・」
と、続きます。
「子供のため」
この言葉は、時にはお母さんの冷静さを失わさせてしまう魔法の言葉です。
この言葉を使うことで、自分のやっていること、やろうとしていることを、正当化しようとしているお母さんは少なくありません。
お子さんが、情緒的に不安定だったり、協調性が乏しかったり、内的不安があるのに・・・
そこに目を向けない、向けられなくなってしまっているお母さんたち。
ママ友同士のプレッシャーや、周りの情報に振り回されてしまっている。
でも、これが「子供のためだ!」と、信じて止まないお母さんたちが、実に多いのです。
翻弄されて、子供の為に何がいいのか?分からなくなり、涙するお母さんもいます。
周りと違う選択肢をしている自分は、子供のことを考えていないダメ母のように思い込んでしまうのです。
そんなお母さんに、私はこんな言葉をかけます。
「ママ友とかの関わりなどもあるでしょう。
お母さんも辛い立場だよね~。
でも、○○ちゃんのために何がいいのか?一生懸命悩んでいるママは、すごいよ!
悩むのは、ママの中に、決断できない何かがあるんだよね~?
だったら、お受験させてみるのもいいかもしれないよ。
この子に何がいいのか?は、誰にも分からない。
もしかしたら、受験するのが合っているかもしれない・・・」
「ただし・・・」
「この子が、精神的に不安定になったり、SOSを発しだしたら、お受験をやめるという勇気をもってくださいね」
「ここまでやってきたからとか、○○学校に行った方がいいから!と、意地で受験勉強を続けるのは、よくないからね」
と、必ず伝えます。
お母さんは、一度「子供のため!」とインプットされると、周りが見えなくなります。
子供がSOSを発していても、引き下がれなくなっているのです。
それは、すでに「子供のため」ではなくなっています。
自分のプライドだったり、世間体を気にしての行為でしかありません。
子供のために良いと受験した学校で、子供が馴染めなくて、子供が荒れても・・・
お母さんたちは、頑なに「子供のため」と、必死にしがみつきます。
「子供のため」の言葉の裏に、
ここまでやってきたのに・・・
途中で、退学するなんて・・・
「ダメな母親!」と思われる!恥ずかしい!
そんな、恐れや不安もあるのではないかと思います。
いつしか、子供のためではなく、お母さんのステイタスやプライドのために、子供が振り回されてしまっているようなことが起きるのです。
子育てには、正解はありません。
良いと思ったことが、思わしくない結果を招くこともあります。
その時、本当にわが子のために何がいいのか?
を、ちょっと立ち止まって考えて頂きたい。
「子供のため」といいながら、知らず知らず、自分のプライドや世間体を満たすために、子供を振り回してしまっていないでしょうか?
本当に子供のためになるのなら、「辞める」「後退」することを恐れないで欲しいと思います。
私は、「子供のため」と突き進み続けて、心が折れてしまっている子供たちを見るたびに、その裏には、お母さんたちの心の寂しさを感じてしまいます。
そうならないためにも、本当にあなたの子供のために、最善な方向性を選択できる目を持って頂きたい。
それが、本当にあなたのお子さんのためになることなんですよ。^^
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