冬の寒空の下、息子と向き合った3時間。~家庭内暴力編~ | 「自分も子どもも愛せるママになれる」新宿御苑前子育て相談室

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● 冬の寒空の下、息子と向き合った3時間。~家庭内暴力編~

【前回】息子を自衛隊に入隊させようとした。

こんにちは、仲村ゆりかです。

自衛隊の願書を息子が書いたことで、ほんの少しだけ前進したように思えましたが、私は何だかモヤモヤしていました。

それが何だったのか?

私の本音は、どうせ進むのなら大学の方がいい気がしていたからだと思います。

大学進学についての指導は、学校の先生に事情をお話しして、お願いしていました。

きっと、先生は「家庭内でどうにか話し合ってくれ~!」と、思われていたと思います。

私も内心、申し訳ない気持ちでいっぱいでしたが、

「どう思われても、今はみんなの力を借りよう!」

と、覚悟を決めていたので、先生とは度々連絡をさせて頂いていました。

学校では、希望を大学を決める時期に来ていました。

白紙のままの息子に、先生も手を焼いていました。

先生が言ってもダメなら、何も決まらず、フリーで卒業する確立は大きくなります。

それを、阻止したい!と考えた結果の自衛隊へ受験でした。

受験日の前日、息子は夜出かけて行きました。

いつもなら、夜中に戻ってくるはずですが、戻ってきません。

次の日は、朝7時には家を出ないと間に合わない。

それは、息子には伝えていました。

願書を自分で書いて、提出することを承諾したのだから、受験をする気はあると思っていた、私。

息子は、帰ってきません。

明け方5時くらいに玄関の扉が開きました。

やっと帰ってきた!と、ホッとした気持ちと、一体何を考えているのか!という怒りが入り混じっていました。

「7時に行かないといけないのに、用意しないと間に合わないじゃん!」

と、普通に言ったつもりでした。

が、その瞬間に息子の表情が変わりました。

そして、何も言わず、靴も履かずに飛び出していきました。



辺りはまだ薄暗く、電車も動いていない。

この寒い中、どこに行ったのか?

私もパジャマに上着を羽織って、近所やコンビニを探しました。

その日は、主人が帰ってきていたので、主人を起こして、主人も近所を探しましたが、いませんでした。

早朝なので、お友達に電話する事もできません。

朝5時過ぎ、同じマンションで仲良くしているお友達のお宅に電話しました。

お母さんに事情を話して、息子さんに聞いてもらえるように頼みました。

息子さんは、早朝にも関わらず起きて来てくれました。

「最近、家には来てない・・・」

と言いながら、

「アッ、あそこかも・・・見てきます」

と言って、マンションの屋上に行けるハシゴから、屋上に上っていきました。

そのハシゴは、業者の人しか使用しないもので、住人は非常時だけに使うものでした。

???よくわからないまま、とりあえず待っていました。

すると、お友達と一緒に息子が現れました!

友達に説得されて出てきたという感じです。

ハシゴから降りるのも抵抗していましたが、友達に促されて、とりあえず廊下まで降りてきました。

まさか、屋上にいたとは・・・・予想を超えていました。

寒い中にいたので、顔色は血色が無くなっていました。

友達にお礼を言って、息子を家に連れて帰ろうとしましたが、全く動きません。



その場から、頑として動かない。

力ずくでは敵わないのは分かっていたので、説得しかないと思いました。

真冬の空が、薄っすらと明るくなってきていました。

私の体も冷え切っていましたが、ここで家に戻る事は、息子を見捨てることになると思い耐えました。

「今日、試験行くの嫌だったの?」

感情的にならないように聞いてみました。

息子の頑なな態度は、そんなことで緩むわけはなく、全くの無表情でした。

腕を掴んで、連れて行こうとしても、地に根が生えたように微動だにしませんでした。

「試験受けたくないのなら、それでいい」

「でも、それならそれで連絡を入れないといけないから、家に帰ろう・・」

と、何度も伝えました。

息子も寒さと闘っていたと思います。

私も、手の感覚がなくなっていました。

でも、ここで息子の手を離す訳にはいかなかったのです。

もしかしたら、息子自身引くに引けないこくて困っているのかもしれない・・・。

そんな色々な推測が浮んできました。

この状況を、怒って責めることは簡単。

でもね、それは今まで私が息子にしてきたこと・・・。

同じことを繰り返してはいけない!と思いました。

息子は、今私の愛情を確かめているのかもしれない・・・・。

息子と私の我慢比べみたいでしたね。

「寒くない?」

「この場所、風邪があたって寒いから、少しこっちにきたら?」

そんな言葉をかけながら、エレベーターの方に少しずつ誘導していきました。

途方もなく気長な作業でしたね。

やっとのことで、家の中に入ったときは、お互い冷え切っていましたね。

「お風呂に入って、ゆっくり寝なさい」

と、それだけを息子に伝えました。

気づけば、3時間近く寒空の下にいたのです。

お互いよくがんばったな~と、今でも思います。

余談ですが、冷え切った体で、やっとたどり着いて家の中に入ると、主人がリビングで寝ていたのを目にしたとき、呆れたというか・・・

「この人は、父親か?人間か?(笑)」

そんな風に思いましたね~。

こんな父親を持った息子がかわいそうにも思えてきました。

自分が苦しい時に、助けてくれない父親を、息子がどう見ていたのか?は、分かりません。

が、頼りにしていなかったことは確かだと思います。

こうして、自衛隊への入隊の話しは無しになりました。

となると・・・やっぱり進学しかないじゃないの???

どうしたらいいの!?

私の焦りが今まで以上に増していきました。

続きは、次回です。


★息子の家庭内暴力に至るまでの家庭内環境&私の心の葛藤については、コチラをご覧ください。

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