【前回】息子を自衛隊に入隊させようとした。
こんにちは、仲村ゆりかです。
自衛隊の願書を息子が書いたことで、ほんの少しだけ前進したように思えましたが、私は何だかモヤモヤしていました。
それが何だったのか?
私の本音は、どうせ進むのなら大学の方がいい気がしていたからだと思います。
大学進学についての指導は、学校の先生に事情をお話しして、お願いしていました。
きっと、先生は「家庭内でどうにか話し合ってくれ~!」と、思われていたと思います。
私も内心、申し訳ない気持ちでいっぱいでしたが、
「どう思われても、今はみんなの力を借りよう!」
と、覚悟を決めていたので、先生とは度々連絡をさせて頂いていました。
学校では、希望を大学を決める時期に来ていました。
白紙のままの息子に、先生も手を焼いていました。
先生が言ってもダメなら、何も決まらず、フリーで卒業する確立は大きくなります。
それを、阻止したい!と考えた結果の自衛隊へ受験でした。
受験日の前日、息子は夜出かけて行きました。
いつもなら、夜中に戻ってくるはずですが、戻ってきません。
次の日は、朝7時には家を出ないと間に合わない。
それは、息子には伝えていました。
願書を自分で書いて、提出することを承諾したのだから、受験をする気はあると思っていた、私。
息子は、帰ってきません。
明け方5時くらいに玄関の扉が開きました。
やっと帰ってきた!と、ホッとした気持ちと、一体何を考えているのか!という怒りが入り混じっていました。
「7時に行かないといけないのに、用意しないと間に合わないじゃん!」
と、普通に言ったつもりでした。
が、その瞬間に息子の表情が変わりました。
そして、何も言わず、靴も履かずに飛び出していきました。
辺りはまだ薄暗く、電車も動いていない。
この寒い中、どこに行ったのか?
私もパジャマに上着を羽織って、近所やコンビニを探しました。
その日は、主人が帰ってきていたので、主人を起こして、主人も近所を探しましたが、いませんでした。
早朝なので、お友達に電話する事もできません。
朝5時過ぎ、同じマンションで仲良くしているお友達のお宅に電話しました。
お母さんに事情を話して、息子さんに聞いてもらえるように頼みました。
息子さんは、早朝にも関わらず起きて来てくれました。
「最近、家には来てない・・・」
と言いながら、
「アッ、あそこかも・・・見てきます」
と言って、マンションの屋上に行けるハシゴから、屋上に上っていきました。
そのハシゴは、業者の人しか使用しないもので、住人は非常時だけに使うものでした。
???よくわからないまま、とりあえず待っていました。
すると、お友達と一緒に息子が現れました!
友達に説得されて出てきたという感じです。
ハシゴから降りるのも抵抗していましたが、友達に促されて、とりあえず廊下まで降りてきました。
まさか、屋上にいたとは・・・・予想を超えていました。
寒い中にいたので、顔色は血色が無くなっていました。
友達にお礼を言って、息子を家に連れて帰ろうとしましたが、全く動きません。
その場から、頑として動かない。
力ずくでは敵わないのは分かっていたので、説得しかないと思いました。
真冬の空が、薄っすらと明るくなってきていました。
私の体も冷え切っていましたが、ここで家に戻る事は、息子を見捨てることになると思い耐えました。
「今日、試験行くの嫌だったの?」
感情的にならないように聞いてみました。
息子の頑なな態度は、そんなことで緩むわけはなく、全くの無表情でした。
腕を掴んで、連れて行こうとしても、地に根が生えたように微動だにしませんでした。
「試験受けたくないのなら、それでいい」
「でも、それならそれで連絡を入れないといけないから、家に帰ろう・・」
と、何度も伝えました。
息子も寒さと闘っていたと思います。
私も、手の感覚がなくなっていました。
でも、ここで息子の手を離す訳にはいかなかったのです。
もしかしたら、息子自身引くに引けないこくて困っているのかもしれない・・・。
そんな色々な推測が浮んできました。
この状況を、怒って責めることは簡単。
でもね、それは今まで私が息子にしてきたこと・・・。
同じことを繰り返してはいけない!と思いました。
息子は、今私の愛情を確かめているのかもしれない・・・・。
息子と私の我慢比べみたいでしたね。
「寒くない?」
「この場所、風邪があたって寒いから、少しこっちにきたら?」
そんな言葉をかけながら、エレベーターの方に少しずつ誘導していきました。
途方もなく気長な作業でしたね。
やっとのことで、家の中に入ったときは、お互い冷え切っていましたね。
「お風呂に入って、ゆっくり寝なさい」
と、それだけを息子に伝えました。
気づけば、3時間近く寒空の下にいたのです。
お互いよくがんばったな~と、今でも思います。
余談ですが、冷え切った体で、やっとたどり着いて家の中に入ると、主人がリビングで寝ていたのを目にしたとき、呆れたというか・・・
「この人は、父親か?人間か?(笑)」
そんな風に思いましたね~。
こんな父親を持った息子がかわいそうにも思えてきました。
自分が苦しい時に、助けてくれない父親を、息子がどう見ていたのか?は、分かりません。
が、頼りにしていなかったことは確かだと思います。
こうして、自衛隊への入隊の話しは無しになりました。
となると・・・やっぱり進学しかないじゃないの???
どうしたらいいの!?
私の焦りが今まで以上に増していきました。
続きは、次回です。
★息子の家庭内暴力に至るまでの家庭内環境&私の心の葛藤については、コチラをご覧ください。
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