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カカです。

 

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#卒業式の思い出 発熱していたのに参加

 

 

私の小学校の卒業式のお話。

 

 

それは限りなく昭和が終わりに近かった頃のお話。

卒業式の朝、起きた私はなんだか体が熱い事に気が付いた。

 

母にそのことを言うと、熱を測るようにと言われた。

熱を測ると「38.6度」。

 

 

オーマイガッ。

 

 

現代なら、この時点で欠席決定である。

が、母は

「もう! なんでこんな日に熱出しているの!(叱られても…)

卒業式の前に○○病院(家と学校の間にあった内科)行ってから、学校行きなさい!」と、当たり前のように私に申し渡した。

 

 

「病院行ってから、学校行きなさい!」

 

 

そう、察しの良い方ならもうおわかりであろう。

「病院に(1人で歩いて)行ってから、学校に行きなさい!」

という意味です。

 

 

連れて行ってくれないんかーい。

 

 

うちの親は自営業ということもあってなのか、小学校の中学年以降は、歯医者にも熱を出しても病院には私一人で行かされました。

母は車の運転が出来なかったし、父も仕事で車で出かけてしまうので、車での送迎なんてのは無理である。

(父が卒業式に来てくれていたかどうかは、全く覚えていない)

 

 

ゲンダイデハ アリエナイヨー。

 

 

卒業式だろうが、それは変わりなく。

むしろ、自分の身支度などをしてから出かけないといけないから、余計に卒業式当日なんて、病院になど付き添ってくれるわけもない。

 

 

で。

「病院には電話して、薬をすぐ飲ませてもらえるように頼んでおいたから」と母に言われ、

卒業式用の服を着せられた私は、ボーっとした頭で保険証とお金を握りしめて歩いて病院へ向かった。

 

普通の町医者(内科)で診察を受け、風邪薬をもらい、病院で飲ませてもらって、そのまま学校に行く。

 

 

ボーっとした頭のまま、卒業式のプログラムを終え、家に帰る。

 

で。

そのまま寝て療養かと思えば、その日はなんと姉(中三)と私(小6)の卒業のお祝いのため、札幌のレストランにディナーの予約を入れているという。

 

 

普段忙しくてめったに行けない家族5人での高級レストラン。

主役の一人である私に熱があっても、キャンセルするという考えはうちの両親にはなかったようだ。

 

 

父に「ほんとに大丈夫か~?」とたいして心配してなさそうな口ぶりで聞かれながら、電車に乗って札幌に向かった。

 

 

熱があってぼーっとしてはいたけれど、咳や吐き気も無かった私は「大丈夫」と答えるしかない。

 

 

そしてレストランで食べた事ないような豪華な食事をお腹いっぱい食べ、夜遅くに家に帰り、どっぷり汗をかきながら寝て起きたら熱が下がっていました。

 

 

…。

若さゆえか。

豪華なご飯を食べて栄養を摂ったおかげか。

はたまた汗をかいたせいか。

 

 

 

今思えば、無茶苦茶な両親であったなと思う。

 

 

 

 

卒業式の思い出

 

 

 

 

 

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