みなさまこんにちは、京フィルフルート奏者の市川です。
本日はイーゴリ・ストラヴィンスキー作曲の「室内オーケストラのための協奏曲 変ホ長調 ダンバートン・オークス」
をご紹介します。
イーゴリ・ストラヴィンスキーはサンクトペテルブルク生まれのロシア人です。二度の世界大戦を経験し、情勢混乱の中、20世紀音楽を象った中心人物ともいえます。晩年は来日し京都観光もされたそうです。
ストラヴィンスキーといえば、京フィル定期で何度か登場しましたプルチネルラが個人的には大好きなのですが、今回はダンバートン・オークスです。
この曲はアメリカワシントンDC在住の政治家夫妻が、自身の結婚30周年記念にストラヴィンスキーに依頼した曲です。ダンバートンオークスとはワシントンDCの地名であり、ここに政治家夫妻の邸宅がありました。
曲の出だしは、わたくしフルートから明るくお祝いムードで始まりますが、次第に雲行きがあやしくなり…2楽章さらに3楽章へ進んで行くうちに、コレ結婚30周年ですよね!?と心配になります。当時の演奏者も変拍子が続き、眉間にシワが寄っていたのではないでしょうか。終わりよければ…とでも言いましょうか、最後はストラヴィンスキーらしくとても格好良く終わります。全部で15分程の曲です。ぜひお楽しみいただければと思います。
市川えり子
【第214回京フィル定期公演】
6/24 開演 14時~
京都コンサートホール小ホール
指揮:永峰大輔
コンサートマスター:日比浩一
プログラム
・吉松隆/鳥は静かに・・・
・ストラヴィンスキー/ダンバートンオークス
・チャイコフスキー/ロココ風の主題による変奏曲 イ長調 Op. 33
チェロソロ:佐藤響
・コープランド/「劇場の音楽」
S席4000円A席3000円B席2000円
ユース席(25歳以下)1000円
*当日券は各500円増し
京フィルチケットセンター
Tel・075-212-8744
mail・ticket@kyophil.com
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