「広島や長崎のように…」ガザに原爆投下促す発言 

    広島県原水禁が米下院議員に撤回要請文を送る 

            2024.4/10  広島ニュースTSS

 

 先月末、アメリカの議員が 戦闘が続くパレスチナ自治区ガザの惨状について「 長崎や広島の

ようにするべき 」と原爆投下を促すような発言をしたことを受け 被爆者団体が発言の撤回を

求めました。

  この問題は アメリカのウォルバーグ下院議員が イスラエルとイスラム組織ハマスの戦闘が続く

パレスチナ自治区ガザへの支援について問われ「 人道支援には1銭も使うべきではない 」と

答えた上で「 長崎や広島のようにするべき 」と原爆投下を促すような発言をしたものです。
  これを受け 県原水禁の秋葉忠利代表委員は 会見で次のように述べました。

【県原水禁・秋葉忠利代表委員】
 「 広島・長崎が戦争を早く終わらせたとか、たくさんの人の命を救ったということのメタファー

(暗喩)として、広島・長崎を使うというのは不適切である 」

  また改めて 核兵器の非人道性について 世界の人に認識を深めてもらえるよう努力を続けていく

としています。

  会見後、ウォルバーグ議員に送った書簡には 発言の撤回を求めると共に「 広島・長崎を訪れ

被爆者との対話を通し 戦争に巻き込まれた罪のない人たちの願いを聞くよう 」促しています。

 

 

 

 

 

 

  「長崎や広島のように」 ガザ衝突の「手っ取り早い」終結、米議員が主張

                2024.04.01    CNN

(CNN) 米共和党のティム・ウォルバーグ下院議員が、パレスチナ自治区ガザ地区の戦争

について「 手っ取り早く終わらせるため、長崎や広島のような 」爆弾を投下すべきだと発言した。

本人は 比喩だったと主張している。

  ウォルバーグ議員は 3月25日に地元ミシガン州で行った演説の中で、ガザ地区に対する支援を

打ち切るべきだと主張して、第2次世界大戦中に 米国が原爆を投下した広島と長崎に言及した。

SNSに投稿された動画には、ウォルバーグ議員の音声が収録されている。米国が ガザの人道支援

のために仮設の港を建設する理由について質問された同議員は、これ以上のガザ人道支援はすべき

ではないと述べ、「 我々は 人道支援に びた一文使うべきではない 」と力説。

「 ナガサキやヒロシマのようにすべきだ。手っ取り早く終わらせよう 」と語った。

 

  事務所から CNNに提供された発言記録によれば、ウォルバーグ議員は「 ウクライナも同じだ。

早くプーチン(・ロシア大統領)を打ち負かそう。ウクライナの80%を人道目的に使うのでは

なく、ロシアを壊滅させるための 80~100%であるべきだ 」と付け加えていた。

  この発言について ウォルバーグ議員は X(旧ツイッター)への投稿で、核兵器の使用を示唆した

わけではないと釈明。「 冷戦時代に育った私にとって、何よりも支持できないのが核兵器の使用だ。

短縮された映像の中で、私は 比喩を使って、イスラエルとウクライナが できるだけ早く戦争に勝利

する必要があると伝えた。私の理屈は 伝えられているのとは正反対だ。戦争が早く終わるほど、

戦渦に巻き込まれる罪のない人々の命は減る 」と強調している。